ユナイテッドマイルの使い道 4


既報のとおりユナイテッドの特典検索システムにかなりの制限がかかってしまいました.要するに,システムが選んだルートならOKだけど,それ以外のルートにしたかったらもっとマイルを払ってね,という姿勢です.電話のエージェントが使うツールにも同様の制約が課せられているようで,今までのようにフライトを1セグメントずつ足して旅程を作っていくことができなく (正確に言うと,できるけど全区間の必要マイル数が加算されてしまう) なっているようです.また,前の記事にも書いたように

  • オンラインで作成した予約に (同一地域内の) フライトを追加
  • 旅程の一部にシンガポール航空を利用
  • 同じフライトでクラスだけ変更

といった今までは電話すれば簡単にできたことも,不可能ではないとしても非常に難しくなっているようです.

Live and Let’s Fly になかなかよい記事がありますが,この状況で「まだできる」ことを簡単にまとめておきます.

Excursionist Perk の有効利用

主なルールをおさらいすると

  • 出発地域に戻る旅程で利用可能
  • 出発地域内のフライトでは不可
  • 同一地域内のフライト1つだけ

ということで,従来のストップオーバーの代わりに使える場面は限定されます.

例えば,アメリカ~ヨーロッパ~アジアはまだ可能ですが,ヨーロッパにストップオーバーを入れようとすると multi-city 検索を使うことになり,アメリカ~ヨーロッパとヨーロッパ~アジアの必要マイル数が合算されてしまいます.

もちろん,途中でなく目的地がある地域内であれば,必要マイル数を増やさずに使うことができます.下の旅程は今まで通り往復16万マイルです.

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あとは,完全な往復でなくてもとにかく戻ってくればよいので,捨てる覚悟で最後に短い区間をくっつけておくという手があります.アメリカ~南アジアのファースト片道は13万マイルですが,南アジア内のストップオーバーを入れると13万+3万 (ビジネスクラス) で16万マイルかかってしまいます.しかし,最後にアメリカ国内線の一番安い特典 (短距離エコノミー1万マイル) を入れ,南アジア内のフライトで Excursionist Perk を使えば14万マイルですみます.もちろん,国内線部分を有効活用できれば言うことありません.

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ただし,日本が目的地の場合は2つ問題があります.まず,ユナイテッドの場合日本だけで一つの地域になっているので,Excursionist Perk を使うのは日本国内線に限られること.もう一つは,日本国内線が2ヶ月前からしか予約できないことです.

しかしこれを逆手に取ると,日本発着ならどこでも目的地周辺で周遊できることになります.下の旅程は日本~東南アジア往復のマイル数ですみます.

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比較的自由なルーティング

経由地を指定することはできないものの,アメリカンやデルタではできない (あるいは難しい) アメリカ~ヨーロッパ~アジアやアメリカ~アジア~オーストラリアなどがまだ可能です.

アメリカからアジアへ行く場合,だいたいシカゴ・ヒューストン以東からであればヨーロッパ経由も出てきます.経由地も “Airports” で絞ることができます.

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オーストラリアはこういうのも出てきます.

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ただし,アエロプランも同様のルーティングが可能 (オーストラリアは大西洋経由も可) の上,サーチャージはあるものの必要マイル数は少なめ (ファースト片道:アメリカ~アジア2が107,500マイル,アメリカ~オーストラリアが11万マイル) なので,スターアライアンスの中ではユナイテッドがものすごくお得というわけではありません.

日本国内線が片道5000マイルから,「乗継」で1泊もあり

私も一度使ったことがありますが,特典航空券としてはブリティッシュエアウェイズの4500アビオス (650マイル以下のフライト) に次いで少ない必要マイル数です.しかも,あちらは1フライト限定なのに対し,ユナイテッドだとときどきとんでもないルートが出てきます.このように,大阪から高知へ行くのに沖縄で1泊し,東京で昼食ということも可能です.

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4 thoughts on “ユナイテッドマイルの使い道

  • をたかのすけ

    ANAの国内線については拙者のblogで実例を出して記事にしている通り
    ・直行便が運行している場合は2区間まで
    ・直行便が運行していない場合は3区間まで
    ・乗り継ぎは18時間以内
    という制約に触れなければ(空席があれば)問題なくシステムで表示されます。
    ※季節運行で直行便の有無が変わる区間の場合、直行便が運行している日は2区間まで、直行便が運休している日は3区間まで
    ときちんと変わります。

    しかしNHの国際線航空券における国内線区間の切り込みは片道当たり3区間までとなっており、TKのアワードでは直行便の有無
    に関係なく片道3区間の指定は結果的に可能でしたので、上記の制約はUAのシステム独自であるように思われます。

    • tak Post author

      をたかのすけさん

      なるほど,どんなパターンがあるのかと思っていたらそういうことだったんですね.
      UAは今回のシステム変更で好きなところを経由できなくなり,出たとこ勝負になってしまったのが残念です.

  • PAC211

    ワンワ他社で関係ないですけど、関空利用者にとって北米東海岸(NYC、MIA)だと有償でも元々AYなどで欧州経由がお求め安い運賃クラスで普通に使われていますし、日本ー北米での欧州経由はUA特典でも引き続き使えそうなのかなと思いますが、問題はその使い勝手ですよね。必要マイル数が2倍近くなったあの頃あたりから東南アジア経由もつぶされ、今回のストップオーバーの件といい、一番輝いていた(?笑)UA特典がなんといいますか・・・。(オマエモカ・・・・です。)

    先月DL特典で東南アジアー中東(欧州経由)を発券しました。これと日本ー中東(欧州経由)は同じ必要マイル数ですが、日本ー東南アジアー中東(欧州経由)にすると日本ー東南アジアと東南アジアー中東(欧州経由)の必要マイル数が合算されてしまうとのことで断念しました。

    できないことが増えて、以前のような派手な旅程は組めなくても、新しいルールの下で楽しみを細々と見つけていこうと思っています。

    • tak Post author

      PAC211さん

      おっしゃるとおり,アジア~北米で欧州経由ができるのはまだUAの特徴だと思います.ランダムにいろいろ調べるとときどき面白いルートも出てくるのですが,問題は本当に必要なときに使えるかどうかですよね.そういう意味では,1社限定でなく汎用性の高いクレカポイントメインにシフトしていく人がますます増える気がします.