アメリカンもプレミアムエコノミーを検討?


どのくらい本気かわかりませんが,CEO ダグ・パーカーがインタビューでそのような発言をしたそうです.

“We’re looking at it,” American Airlines CEO Doug Parker told Australian Business Traveller earlier this month, after a pause to carefully choose his words. “We think there’s a lot of opportunity there.”

他社がプレミアムエコノミーを導入した理由ぐらいなら当然調べそうなので,これだけで必ずしも具体的なプランがあるとは限りませんが,気になる発言です.

旧USエアウェイズ機材を除き,アメリカンにはすでにピッチが3~4インチ広い Main Cabin Extra  (MCE) というセクションがあります.しかしサービスやシートは普通のエコノミーと全く同じで,ピッチだけでプレミアムエコノミーと呼ぶのは無理があるでしょう.

777-300ERだけは,普通のエコノミーが3-4-3配置なのに対し MCE は3-3-3と横幅も少し広くなっています.もっとも,MCE が従来のエコノミーと同じ幅で,普通のエコノミーがより詰め込まれたという方が正確です.これが2-4-2ぐらいになってフットレストが付き,機内食もいいものが出るのであればありかもしれません.また,プレミアムエコノミーの需要が一番ありそうなのは長距離国際線ですから,777-300ERは機材としても最適です.

777-200ERに関しても,新ビジネスクラスシート導入は停滞気味ですが,改修後はファーストがなくなり,ビジネスがフルフラットになって古いシートに比べてエコノミーとの格差が広がるので,同時にプレミアムエコノミーを入れるのはちょうど良いタイミングかもしれません.

JAL, ブリティッシュエアウェイズ,カンタスといったジョイントベンチャーを組むワンワールド他社にはプレミアムエコノミーがあり,ここでアメリカンも導入すればアライアンス内のクラス構成が統一されるというメリットもあります.

最悪のパターンは,デルタのようにサービスを少しいじっただけで別のクラスとされてしまうというもの.来年はアメリカンのステータスを継続することにしたところなので,あまり変な方向に走らないでほしいところです.

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