週末を利用したごく短時間ですが,東京へ旅行に出かけました.きっかけは数ヶ月前,さる方からウィーンフィルの東京公演のチケットを入手できたのはいいが,行けなくなってしまったと聞いたこと.ウィーンフィルは3月に本拠地で聴いたところですが,実際に生で聴ける機会はめったにありませんし,世界でも有数の音響を誇るサントリーホールでとなればなおさらです.そんなわけで発作的に東京旅行を決めてしまいました.フライトは予約直後に書いたように,往路大韓航空,復路JALのいずれもファーストクラスです.
ところで,私のパスポートが有効期限満了に近づいていて,入国に一定の残存期間が必要な国があることを考えるとそろそろ更新しなければなりません.海外在住の日本人は現地の大使館・領事館で更新するわけですが,私の場合は住んでいる州を管轄しているニューヨーク総領事館まで行く必要があります.大きめの地方都市では年に2回「出張領事館」に来てくれますが,そのときに自分が出張に行っていたりしていつも使えるわけでもありません.
日本でパスポートを申請すると申し込みから受け取りまで1週間ほどかかりますが,広いアメリカでは2回もニューヨークに行かなくてもいいように,事前に申請書類を郵送しておけば受け取りにだけ足を運べばすむようになっています.大韓航空のソウル便がニューヨークを午後出発するので,午前中に領事館へ受け取りに行くことにして,数週間前に書類を送っておきました.ニューヨークまでのフライトもそれに合わせて前夜のデルタ便を予約.
さて,ニューヨークへ出発する日の朝,早々に19:51発のデルタ便が1時間ほど遅れて20:57出発予定という連絡が来ました.前日からニューヨークの天気が荒れ気味だったせいかもしれません.特に後はありませんので初めは放置しておくつもりでしたが,一応flightaware.comで調べると使用機材は22時過ぎの到着予定で,どうも遅れが1時間ではすまなさそうな感じです.デルタはこのあたりのアップデートはしっかりしているので,実は別の機材を使うつもりなのかとも思いましたが,地元着のフライトを見てもそれらしいものはありません.
しかしこの日は夕方まで仕事が詰まっており,1本前のニューヨーク便には乗れません.もともと乗る予定だった便以外で唯一当日中に着ける方法は,19:15のデトロイト便に乗り,ラガーディア23:29着の便に乗り継ぐというものです.この2本は定刻の表示になっています.
17時頃ようやく仕事場を離れられることになりましたが,flightawareに表示される使用機材は変わらないのに出発予定時刻は20:57のままで,依然として矛盾しています.空港に行けばもう少し状況がわかるだろうと,とりあえず仕事場を出て,19:15発に間に合う時間に空港に着きました.
カウンターでは公称通り20:57出発予定と言われましたが,「使用機材は10時前まで着かないみたいだけど」というとどこかに電話して確認してくれて,やはりflightawareの表示通りであることが判明.19:15発に変更してもらいました.もとの格安エコノミーからY (正規運賃) になったせいか,あるいは単にプラチナ以上はとっくにアップグレード済みなのか,両フライトともアップグレードリストのトップに躍り出て,実際両方ともアップグレードされました.
日がすっかり短くなり,デトロイトに着く頃にはほぼ真っ暗になっていました.
デトロイトのラウンジで夕食.
デトロイトの出発は少し遅れましたが,ラガーディアにはほぼ予定通り23:30頃到着しました.もう夜遅いのでUberを呼ぶと,最初に反応した運転手は「遠すぎるからキャンセルしてくれ」と電話してきました.じゃあ取るなよと怒りつつ再度リクエスト,やっと近くの運転手につながって,日付が変わった0時半頃ようやくホテルに着きました.国連総会開催中でしたが,さすがにこの時間は渋滞もありませんでした.
後で調べると私が乗る予定だった便はキャンセルになったようで,20:57発を信じてそのままにしていたら大変なことになるところでした.
ホテルはポイントで取ったヒルトン・マンハッタン・イーストです.国連総会中のためかホテルがニューヨークとしても異常なほど高く,まともなところはどこも1000ドル近かったので,7万ポイントでも空室があったのは幸いでした.
16階の部屋でした.ニューヨークだけあって狭いですが,一夜を過ごすには十分です.
デスクも小さめ.
テレビと,空気清浄機(?).TVジャパンもあります.
アメリカでは珍しく,シャワーに温度表示があります.「100度」はもちろん華氏で,熱湯が出るわけではありません.
翌朝外を見ると古そうなビルに囲まれた一角でした.
ゴールドも朝食ビュッフェは完全無料.品揃えはアメリカとしてはまあまあでしょう.
ホテルを出て,徒歩で領事館へ向かいます.あちこちに警官が立ち,ときどきパトカーにエスコートされた車列が通る街を歩き,領事館のあるビルに着きました.待っている人もほとんどなく,あっさりと新しいパスポートを受け取りました.
領事館を出て,地下鉄でJFKへ向かいます.
日本のパスポートは基本、本人交付のため領事館が近くにないと大きな出費になります。
特に家族が多い二重国籍の人は日本のパスポートを敬遠しがちです。
ヒルトン1泊7万とは。改悪前のコンラッド東京4泊14万5千が懐かしいです。(AXON)
グローバル・フライヤーさん
そうですね,代理は乳幼児ぐらいしか認められていませんね.そのために家族全員を連れて何時間もドライブしたり飛行機を使ったりしたら大変なことになりそうです.
NYのヒルトン系は軒並み5~7万ポイントでしたので,改悪の影響は大きいですね.総領事館に近いということもありましたが,どうせならということでポイント単価が一番高いところを選んだらここになりました.
久しぶりの旅行記ですね、楽しく読ませてもらいました。
とにかく20:57発を待たなくてよかったですね。航空会社をあまり信用しすぎるのもよくないのでしょうか。
僕はLAで1回、Nashvilleで1回パスポートを更新しました。
LAは更新に1週間かかりましたが、Nashvilleは2年前まで当日午前受け付け、昼休憩後すぐ受け渡し
と言う、およそ領事館(お役所)とは思えないスピードで顧客本位の仕事をしてくれていました。
残念ながら現在は1週間かかるように変更されました。恐らくよその領事館からクレームが入ったか、大変だからやめたのか、まあ何らかの理由によると思いますが。
本当はお役所もやればできるんですね!
ちなみに息子はアメリカ人でもありますが、アメリカは通常サービスなら郵便局で本人出頭の上更新申請をし、約3-4週間後に郵便で送られてきます。グローバル・フライヤーさんのおっしゃる通り、うちの息子は日本のパスポートは失効し、今はアメリカのものしかありません。
大阪球場さん
ありがとうございます.DLはこういうときわりと信用できる方なんですが,今回は裏切られました.油断しなくてよかったです.
アメリカのように郵便局に行けばすむというのはうらやましいですが,日本でそういうシステムになったとしても海外在住だとそうもいかないでしょうね.
在ロサンゼルスとサンフランシスコ日本国総領事館は現在、管轄内の日本人に対して同日旅券発券をしています。
http://www.la.us.emb-japan.go.jp/web/m02_01_09.htm
http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/jp/m03_01_15.htm
中西部の日本人人口も増えているので、ナッシュビルの日本領事館も皆でリクエストすれば同日発券を再開するのでは
(増えすぎて手に負えなくなり中止したのでなければ)。
ありゃー、僕の知らないうちに進展していたのですね。さすがLA, SFの領事館。いなかのNashvilleは時間的に余裕があって即日発行してくれていたと思っていたのですが、逆に手厚いスタッフの配置と需要がある所のほうが迅速なのかも知れませんね。
失礼しました。
近くて遠いというのは、NY HOTELの宿泊料金も影響していますよね。一泊1000 ドルは、ふざけていますよ。NW 地域でも、やはりヒルトンのインフレ率が目立ちます、一部で100パ-セント増! 先週末までに全て消化しました。
NWエリアさん
そうですね,確かにホテルが高いのも足が遠のく原因になりそうです.おっしゃるとおりヒルトンポイントは価値の下落が激しいので一瞬目を疑うようなポイント数になります.ホテル界のデルタですね (笑).
Takさん、一瞬目を疑うようなポイント数とはズバリ、D社のプログラムそのものですね。座布団2枚!(Hamptonには悪いのですが、ヒルトン系は選択肢から完全削除です。)そのあとスタアラのUAサーチを試してみると幾分安心します。しばらく時間(1,2週間)を置いてD社を見るとこれまた、案外取れたりするものですが、最近はアウトソーシング化が進んでいるような感じがあります。。。アジア方面で空き席が取れるのはKEとかCHINA系ばかりが目立ちます。NY訪問時は、IHG系利用がフレキシブルで、便利だと思います。
NWエリアさん
座布団ありがとうございます (笑).おっしゃるとおり,DL特典で安いのは他社ばかり (ヨーロッパだとVS・AF) ですが,UAも自社便の特典枠はかなり絞っていて,スタアラ他社のおかげで得をしているような気がしないでもありません.NYに行くときは,今回のように時間の制約が厳しくなければ少し郊外から「通勤」することが多いです.幸い,アメリカとしては鉄道網が整備されていますので・・・