ルフトハンザが2011年から順次進めていた,ワイドボディ機の新ビジネスシートへの更新がようやく完了しました.A330,A340,A380,747-8iから以前の斜めのシートが姿を消し,すべてフルフラットに入れ替わったことになります.ただし747-400の一部は未完了,残りはまもなく退役予定のため更新されないということです.ファーストクラスのシート更新はすでに6月に完了しています.
私はまだ乗ったことがありませんが,フルフラットということで以前の「滑り台」シートよりは断然よさそうです.一方,窓側席から通路に直接出られなかったり,何かの拍子に隣の人の足を蹴ってしまいそうな感じがしたりして,最高クラスのビジネスシートとはいい難い面もあります.ファーストとの差を明確にしたいというのがルフトハンザのポリシーらしいので,それには合っていると言えそうです.
さて,メジャーキャリアでまだ斜めのビジネスシートを使っているところの更新状況はこうなっています.
アメリカンは,777-200に逆ヘリングボーン型,767にスタッガード型のフルフラットシート導入を進めています.いずれも全席通路アクセスが確保されますが,完了予定は2016年末~17年とかなり先の話です.767の方が少し進行が早いそうで,日本線への投入はまだまだのようです.
エールフランスは777-200ER, -300ERに逆ヘリングボーン型シートを導入中で,羽田線にはすでに入っています.急な機材変更がなければ私も11月に搭乗予定なので,レポートをお楽しみに.
イベリア航空もスタッガード型の新ビジネスシートをA330-300,A340-600に導入しています.A340-600はあと2機を残すのみのようですが,まだ旧シートのA340-300が残っているようです.
あまり情報がないのですが,フィンエアーA330,A340のスタッガード型シートへの更新もほぼ完了しているはずです.まもなく新規導入されるA350は逆ヘリングボーン型になります.
足置きは実際には気にならないのですが、通路側の人を跨がなければいけないのは今時微妙ですね。
私は旧型のレカロのシートの方が寝心地が好みです。
完全には水平にならないのですが、腰のところでうまく支える構造になっていて、いわゆる「滑り台」ライフラットとは一線を画していたと思います。
Jun@SJCさん
足置きは気にならないのはいいですね.しかしおっしゃるとおり他人を跨がないと通路に出られないのは,フルフラットでは比較的老舗のUA/COと同じでちょっといただけませんね.
> 完全には水平にならないのですが、腰のところでうまく支える構造になっていて、いわゆる「滑り台」ライフラットとは一線を画していたと思います。
なるほど,私もAAの旧ビジネスシートでは完全にフラットにせず微妙に曲がっている状態が寝やすかったのですが,それと同じような感じでしょうか.
ルフトハンザの新ビジネスシート、今春に利用しました。
フラットな点はよいのですが、シートが真正面を向いておらず、隣の席と若干向かい気味になるように配置されています。
隣の人が脚を組んだりすると、こちらのエリアにはみ出てきてイマイチでした。隣が大柄なドイツ人であれば尚更です。
sabana_grandeさん
確かに,斜めなのでカップルには良さそうですが他人同士はきついですね.ドイツ人は脚が長い人が多いですからね~.
人の足をまたぐというのは、長らく気になっていました。
宗教や文化、あるいはマナー的によくないこととされている国もあり、知らない者同士が隣あわせになると気を使います。
私は跨ぐ/跨がれるどちらも抵抗感はないのですが、それが気になっている人もいるのかなと思います。
タイでは人の足を跨ぐ、人の頭の触れてしまうのはマナー違反だったかと記憶しています。
なので、タイ国際航空などでタイ人が隣に来たら、いちいち席を起こしてもらうことになって非常に申し訳ない気持ちになってしまいます。
もっともTGは現在スタッガートに移行中ですので、こういうこともなくなるのかもしれませんが。
makomakoさん
なるほど,物理的に跨げるかどうかという問題の上に,文化的な問題もあるんですね.隣にタイ人らしい人が座ったら気をつけることにします.リクライニングシートだとどちらにしても通路側の人に立ってもらわないと出られませんので,フルフラットシートならではの問題ですね.