デルタ,アメリカンとの Interline Agreement 解消へ


Interline Agreement というのはわりとゆるい提携関係で,これがあると

  • 相互乗継のある航空券の発券
  • 荷物を通しでチェックイン
  • 遅延・キャンセル時に相互のフライトへの変更

ができます.アライアンスが違っても interline agreement を結んでいる例はかなりあります.

ところが,9月15日以降アメリカンとデルタの interline agreement が解消されるそうです.この2社のフライトを一緒に予約することはほとんどないので影響はあまりなさそうですが,ちょっと気になるのは遅延・キャンセル時の変更です.以前デルタのフライトが遅れたときにアメリカン (当時はUSエアウェイズ) のフライトに変更してもらいましたが,今後はそれができないことになります.あのときアメリカン便に変更できなければ,遅れたフライトを待つしかなかったところでした.

解消の原因は,多数の航空会社がまとめて結んでいた interline agreement からデルタが脱退し,アメリカンと個別の契約を結ぼうとしたら,条件面で折り合わなかったことなのだそうです.一方でデルタは法人契約を結んでいる企業に対し,定時到着率・フライト完了率がアメリカン・ユナイテッドより悪かったら契約規模に応じて補償金を支払うという約束もしています.

デルタが抜群の運航信頼性を利用して,かなり強気の策に出ています.

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