デルタが,$300~800の費用でプライベートジェットへの「アップグレード」をオファーするそうです.当面は東海岸中心で,対象はシルバー以上の全メダリオン会員ということなので,ひょっとしたら私にもチャンスがある・・・かもしれません.
デルタは以前から Delta Private Jets という会社を通してプライベートジェットのチャーターを請け負っています.このアップグレードプログラムは正規のチャーターのためにフェリーしなければならない機体を使うようで,空っぽで飛ばすぐらいなら少しでも収益を上げよう,という意図のようです.好評なら,チャーター用フリートの一部をアップグレード用に割り当ててやや定期的に運航するようになるかもしれないとのこと.
空いている機体を活用するというプログラムは他のプライベートジェット会社も行っています.JetSuite の “SuiteDeal” というプログラムは,フライト前日に発表される数路線でプライベートジェットを片道$540程度 (1機4~6席) で乗れる,というもの.ルートがうまく合わないとだめですが,グループで使えば1人$100もかからないでプライベートジェットを体験できることになります.面白そうなので地元の空港発着のものがあればメールが来るよう,登録してみました.ただし,当然ながらマイルは貯まりません.
へー、デルタって面白いことを考えるものですね。アメリカならではと言う気がします。
うちの会社、今は日本の会社が買収して日系企業ですが、昔はアメリカ人がオーナーの、純アメリカ企業でした。
本社はテネシー州にあります。工場が車で7時間も離れた田舎(バージニア州西端)にあって、公共の航空機(エアライン)で行くこともできません。無理やりエアラインを使って行くことはできますが、もちろん直行便などなく、アトランタやシャーロット、ワシントンで乗り換えてバージニア州南西部近くの空港へ、さらにそこからレンタカーで2時間近くとなり非現実的。今は自家用車以外で行く人はいません。
ところが、アメリカ人オーナー時代のうちの会社はプライベートジェットを持っていて、工場との往復に使っていました。工場のすぐ近くには、エアラインは飛んでないのですが、プライベートジェットが使う空港はあります。オーナーだけでなく、一般の社員も普通に搭乗でき、定期便さながら頻繁に運行していたようです。で、土日を始め空いている時間はお金を取って一般の乗客も乗せて別の路線も飛んでいたようです。一般人の便乗もあったようです。日本なら違法ぽいですが、アメリカならきっと合法か明確には違法ではないんでしょうね。
と言うことで、表には出てないかもしれませんが、コネを使っていろいろ探せば、昔のうちの会社のようなことをやっているところがあると思います。あー、いつかプライベートジェットに安い値段で乗ってみたいです。
なお、日系企業になったわが社、日本の本社でもプライベートジェットはありませんので、当然そんなことが許されるわけもなく、プライベートジェットはとっくの昔に売却となったようです。
大阪球場さん
ビジネスジェット専門の会社が似たようなことをやっているとはいえ,定期便の客を送り込もうというのはデルタならではですね.定員一杯に詰め込まれるのか,あるいは本当に「プライベート」なのか,実施されないとわからないところはいろいろありますが.
広いアメリカでは直線距離は近いのに意外と行きにくい,ということは結構ありますよね.大阪球場さんの会社のような状況は日本ではあり得なさそうですし,社員の時間ロスも考えると逆にプライベートジェットを持っていた方が効率がいいような気もしますが,損得勘定をした上での売却だったんでしょう,きっと.しかし土日に一般客を乗せるとは,まるで空飛ぶUberですね.