米系大手三社の定時到着率は,ここ最近デルタがダントツのトップ,数%離れてアメリカン,わずかの差でユナイテッドが最下位,という状況が続いています.ところが6月に入ってユナイテッドの定時率がさらに下がってアメリカンとの差を広げられているようです.先日,ダイバート後乗客を丸1日近く放置するという事例が立て続けに2件発生しましたが,そこまでひどいのは極端としても,FlyerTalkのスレッドでも連日機材故障による国際線の大幅遅延・キャンセルが多数報告されていますし,フライト数日前に「運航上の困難」を理由にキャンセルという事例もちらほら出ています.アメリカン・デルタにはそんなスレッド自体存在しません.
これだけなら個別事例の寄せ集めにすぎないのですが,同様の統計データが出てくると話は違ってきます.もともと80%以上の定時率を目指すのは損とCEOが公言するような会社ですから,多少遅延が多くても不思議はありませんが,天候が悪くても優先的に運航されるはずのワイドボディ機の信頼性が低いとなると,何かがおかしいと考えざるをえません.
原因としては,小さな故障を放置してきたツケやスケジュールの詰め込みすぎのほか,整備士のサボタージュではないかという説まで出てきました.上のリンク先によるとニューアーク出発便の定時率が特に悪いので,利用予定の場合は乗継時間を長めに確保する,1日の最後の便を予約しないなどの対応が必要かもしれません.
なお,FAも待遇への不満を理由に7月16日に何らかのアクションを起こす計画のようですが,乗客に影響が出るのかは現時点ではわかりません.
ワイドボディ機材への投資が何年もできていないですからね。
最近ちょっとだけB787を購入しただけで。
Jun@SJCさん
最近やっとA350や777-300ER導入を発表しましたね.しかし,機材の古さでは787の受領も始まっていないDLも負けず劣らずだと思いますので,それだけでは説明できなような気もします.
従来最新機体の確保率ではダントツ1位を確保していたコンチネンタルと統合したころまでは良かったのですが、。
マネジメントポリシーも社名もUAカラーが優先されたことが、最近のサービス低下の原因なのでしょうか。
UAのカスタマーサービスの返り咲き・復活を応援しています。
NWエリアさん
COは機材が新しかったんですね.新UAの経営陣はほとんどCOから来ているような気がしないでもないのですが,信頼性もカスタマーサービスも旧UA・旧COのいずれにも及ばないのは間違いないようです.復活すれば私も戻るのはやぶさかではないのですが・・・