少し古い話ですが,私がネットから遠ざかっていた間のニュースで一番驚いたのがこれでした.ユナイテッドが10月25日をもってJFK~ロサンゼルス・サンフランシスコ線を廃止し,JFKから完全撤退します.この路線は旧ユナイテッド時代から premium service (p.s.) という名前で看板路線に位置付けられ,国際線仕様のビジネスシートを搭載した757で運航されていましたが,これがすべてニューアーク (EWR) 発着となります.昨年秋のワシントンDC (IAD)~JFK便廃止から予想されていましたし,すぐ近くのハブに統合した方が合理的とはいえ,いくつかの意味でやはりびっくりです.
- 交通の便が悪い,混雑しているなどの悪評はあるものの,スターアライアンス他社を含め外国航空会社が多数乗り入れているという意味でJFKがLAXと並んでアメリカを代表する玄関口の一つであることに異論はないと思います.このJFKから完全撤退するというのはなかなか思い切っています.
- JFK~ロサンゼルス・サンフランシスコは上級顧客が多く,デルタ・アメリカンだけでなくジェットブルーもシート・サービスに力を入れています.航空券上はニューアークもニューヨーク地域 (NYC) の空港として扱われますが,地理的にはニュージャージー州で,同等の顧客層を維持できるのか注目されるところです.
かつてはJFKから成田などへ国際線 (私も2002年に乗りました) を飛ばしていたことを考えると隔世の感があります.実用上もスターアライアンス他社のJFK便への接続が不可能になるという不便が出てきそうです.ANAやルフトハンザがJFK線縮小に動くのか,あるいは特典が取りやすくなるのか,気になりますね.