ヨーロッパでクレジットカード手数料制限へ 2


われわれ消費者にはめったに見えませんが,クレジットカードで商品の代金を支払うと店からクレジットカード会社に手数料が支払われます.この額は契約により違いますが,概ね代金の2~5%ということが多いようです.私が以前イベントを主催したときはビザとマスターカードが2.5%,アメックスが4.25%でした.このようにアメックスは一般に高めのようです.クレジットカード支払いができる最小額を設けていたり,アメックスが使えないところが多かったりするのはこのためでしょう.

手数料を支払ってでも店側がクレジットカードを利用可能にするのは,利便性を高めることによる集客が期待でき,店員の不正や強盗のリスクが軽減できるためです.また現金よりもクレジットカードを使ったほうが浪費しがちになるという研究結果もあるそうです.確かに,現金を手にしていた方が自制心が働くようは気はします・・・

この手数料は,支払い遅れやキャッシングの利子とともにクレジットカード会社の収入源になりますが,同時にキャッシュバックやマイルなど特典の財源でもあります.つまり,陸マイラーもこの手数料の恩恵を蒙っているわけです.

1ヶ月ほど前の話になりますが,ヨーロッパでこの手数料を0.3%に制限することが決まりました.なお,若干仕組みの違うアメックスとダイナースクラブ,それにビジネスカードは3年間この制限の対象外になります.0.3%では現行の手数料の約10分の1にしかなりませんから,特典の大幅縮小が予想されます.

実際,とうとうイギリスの大手クレジットカード会社 Capital One はキャッシュバック付きクレジットカードの発行を取りやめ,既存の利用者にも今後キャッシュバックは大幅に縮小されるという通知を出すということです (View from the Wingの記事).

マイルを使う方はいろいろ改悪が続いていますが,少なくとも貯める方に関しては天国のアメリカで同じような規制がされたらと思うと少々ぞっとします.


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2 thoughts on “ヨーロッパでクレジットカード手数料制限へ

  • 大阪球場

    これ、非常に興味深いですね。僕も日本でごく小さなオンラインショップを経営しているので、クレジットカード代行会社に払う手数料は悩みの種です。さすがヨーロッパという気はします。同じことがアメリカでも起こると確かにぞっとします。

    でも、アメリカではどうでしょうかねえ。ご存知のようにアメリカは基本的に規制を嫌いますし、世界でも常識や国民側にいいこととされてることが、アメリカでは導入になっていません。銃規制、国民皆保険、遺伝子組み換え食品の表示義務、京都議定書の批准、いくらでも思いつきますがすべて大企業や圧力団体の圧倒的な資金によるロビー活動で規制には至っていません。まあ、クレジットカードのステートメントに利息が年換算で何%になると大きな字で分かりやすく明示するというような法律は施行されて、数年前からステートメントの体裁は変わりましたが。

    ヨーロッパの動きは経済全体ではいいことであるような気がします。クレジットカード年会費が上がりそれでも使用する派ちとクレジットカード拒否派に分かれるのでしょうか。でも、我々のようなアメリカ在住のクレジットカード入会ボーナスマイルで航空会社のマイルを貯めたい人たちには少し痛手かな?利息の計算ができない、またはそういうのを気にしない一部のアメリカ人利用者がいる限りは大丈夫かな??

    • tak Post author

      大阪球場さん

      ショップを経営されているなら手数料については私よりも詳しいですね.
      航空関係だけみてもヨーロッパは遅延・キャンセル時の乗客保護が世界でも一番手厚いですし,一般に規制好きの面はありそうです.アメリカはというと,総額表示とか24時間以内キャンセルぐらいなので,確かにアメリカで同様の規制がかかるとは考えにくいですね.特に共和党の強い今は(笑).Walmartなどの安売り店は敏感そうですが,手数料の大口ディスカウントがあるとすれば損をしているのは小さい小売店だけなので,まとまったロビー活動もできなさそうです.
      おっしゃるとおり,ヨーロッパではマイレージ・ポイントカードは年会費がものすごく高くなるか,ほとんど貯まらなくなるかのどちらかではないかと思います.アメリカ発行のカードでもヨーロッパで使われる可能性はあるわけで,われわれもあまり安心できないかもしれません.為替手数料復活なんかはあるかもしれませんね.