ユナイテッドで他人のために特典航空券を発券すると,飛ぶ人のステータスに関わらずマイルが出たアカウントのステータスが適用されます.例えば,1Kのアカウントのマイルを使った特典航空券で一般会員が飛ぶと,アップグレードの順位等も含め1Kの特典が使えます.特典航空券のキャンセル・変更手数料がマイルの出所で決まるのは普通ですが,飛ぶ人のステータスまで決まるのはかなり変わったシステムです.
これにはいい面と悪い面があって,家族や友人のために特典航空券を発券した上級会員にとってはメリットになりますが,逆にクレジットカードボーナスなどフライト以外の方法でマイルを貯めた家族に発券してもらった場合には,1Kでも平会員扱いになってしまいます.また,ユナイテッド提携クレジットカードを持っている上級会員は特典でも国内線無償アップグレード対象になりますので,たまたま同じ便に乗り合わせてしまった人がアップグレードの順位が本来より下がってしまうこともあり得ます.
この制度は仕様ではなくバグではないかという説が有力でしたが,4月15日からようやく飛ぶ人のステータスが適用されるという普通の方法に修正されるようです.これに伴い,特典航空券のマイレージ会員番号を飛ぶ本人のものに変更するように,というお知らせがユナイテッドから来ています.
ユナイテッドのITは欠陥が多いのでFlyerTalkでも有名です.来年2月29日の航空券が発券できないというのはまあ笑い話ですみますが,アップグレードを購入した後表示より高い金額がチャージされるというのはしゃれになりません.