ウィーン旅行 (7) 再びのメリディアンとウィーンフィル演奏会


ヒルトンをチェックアウトし,昼間の予定を済ませた後,夕方再びメリディアンへ.何かイベントがあるようで,ロビー付近はかなりごったがえしていました.今度は翌朝早く出発するのでスイートアップはリクエストしていません.

カードキーをもらうときに「ミニバーは無料」と言われたので,全室そうなのかと思ったら,なんと今回もスイートになっていたのでした.2階のこの部屋です.

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パーツは同じですが配置が違います.

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来客用トイレに加えシャワーも2つあり,むしろ最初の部屋より広い気が.

イベントはファッション関係らしく,どうりで派手な格好をした男女がうろうろしていたわけです.夜中までパーティーがあるそうで,上階とはいえやや不安もないわけではありません.

私の方は,今回のハイライト!?と言ってもよいウィーンフィルの演奏会に出かけます.本拠地ムジークフェラインまではホテルから歩いて10分ほど.クリーブランドまで公演に来たときに車を飛ばして聴きに行ったことはありますが,本拠地で聴くのは初めてです.

そこらのオーケストラとは違ってウィーンフィルのチケットは直接買えません.アメリカの人気フットボールチームと同じでほとんどが会員券として売れてしまい,一般の人にはほとんど手に入らないのです.ひょっとしたら当日ボックスオフィスでも買えるのかもしれませんが,事前に席を確保するには業者 (ダフ屋) を通すしかないようです.私はオンラインで購入できるところに150ユーロ払いましたが,当日チケットを受け取ると定価は110ユーロでした.

ムジークフェラインの正面.意外と観光客が多いようで,写真を撮っている人が大勢いました.

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中に入ると前から5列目の真ん中とかなり良い席でした.隣は日本人の夫婦,前の方にはアメリカ人の学生らしい団体.こんな渋いところへ来るのは,自分たちもオーケストラをやっているんでしょうか.

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指揮はニューイヤーコンサートも度々指揮しているズービン・メータで,メインはブルックナーの交響曲第9番.未完のくせに1時間もかかる大曲です.ウィーンフィルの前身が初演したとあって,当時のポスターがプログラムに出ていました.

技術ではベルリンフィルの方が上かもしれませんが,ウィーンフィルは伝統を厳格に守るという意味で別格です.女性を一切入団させないということで物議を醸したこともありました.現在は女性団員こそ何人かいますが,日本人コンサートマスターもいるベルリンフィルとは違いアジア系はいないはずです.

柔らかくて美しい響きとともに,全員が楽しそうに弾いているのが印象的でした.メータも細かい指示は出さず,オーケストラに任せている感じがありました.

ホテルに戻ると1階のバーもかなり賑やかでしたが,部屋に入って寝室のドアを閉めると問題ありませんでした.

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