デルタが特典チャートを非公開にした理由と影響 2


先日速報でお伝えしたように,デルタが突然特典チャートをウェブサイトから消去しました.まだグーグルのキャッシュには残っていますし,消える前に保存されたものも一部公開されていますが,もう公式情報としては使えません.

なぜ非公開にした?

ツイッターなどでデルタが言っている理由は,「特典カレンダーで簡単に必要マイル数がわかるようになったので,特典チャートはもう不要」というものですが,とんでもない話です.いちいち検索しないと必要マイル数がわからないのではどのくらいマイルを貯めたら行きたいところへ行けるのかわかりませんし,第一特典レベルが5段階もある現在,たまたま出てきた結果がどのレベルに相当するのかまずわからないでしょう.

考えられる本当の理由は,必要マイル数をしばしば間違えるウェブサイトを修正するのが面倒だからというものです.正解がなければ,ウェブサイトがどんなマイル数を提示しようがそれを正解として押し通せます.

非公開にした影響は?

マイレージプログラムが誕生したときからあった特典チャートを非公開にするというのは,獲得マイル数を金額基準にするのと同じくらい革新的,というか破壊的な発想だと思います.特典チャートがないのですから,もう何をやっても事前の告知がなかったとか批判される恐れはありません.昨日検索したときと比べて必要マイル数が増えても,急にチャートが変更されたのか,システムのバグなのか判断ができないのです.

さらに,有償航空券の価格に対して一定割合のマイル数を課す仕組みに変更するのでは,という憶測もあります.そうなってしまったら単なるキャッシュバックプログラムに成り下がってしまいますし,マイル基準+固定チャートを採用している提携他社の会員に対する対応という問題があり,簡単にはできないのではないかと思いますが,デルタなら何でもやってしまいそうな恐ろしさもあります.

対策は?

アメリカンは特典では他の2社と一線を画す存在になったのは確かですが,ネットワークと信頼性の点でデルタに劣るのは否めず,デルタを完全に避けるのは難しいところ.デルタには乗るけどステータスはあきらめ,マイルはアラスカ航空などに貯めるという方法は考えられます.


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2 thoughts on “デルタが特典チャートを非公開にした理由と影響

  • pechedenfer

    これも困った話ですね。好意的に考えると、他社との提携が深化、それらの便も同じ操作で予約できるため、チャートで提供するには複雑すぎるということなのかもしれません。が、顧客よりデルタの方に都合が良いことは間違いありません。

    Flying Blueでも似たことが小規模に行われています。たとえばビジネスクラス日欧間片道の特典航空券は100,000マイル必要とされ、ウェブサイトの計算器でもそう表示されます。しかし現実に予約を取ろうとすると、半分ぐらいの日で120,000マイル必要です。ファーストに必要なマイル数は、確か片道120,000マイルから値上がった時に提示されなくなりました。ログインすると見られますが、現在の必要マイル数は片道260,000マイルです。この数字、全会員がアクセス可能な情報かどうかはわかりません。(必要マイル数が多い分、予約を取るのは簡単なので、数字の大小は良し悪しです。)
     私の想像ですが、Flying BlueがSkyMilesと同じようなことを行ったら、問題になるのはむしろ5段階という複雑さの方だと思います。じりじりと値上げするのはまずいでしょうが、少々のマイルの調整だったら、告知なしでも会員が逃げ出すほどの問題にはならない気がします。しかしアメリカの場合、この種の不透明さは大きな問題になりそうです。SkyMilesはどうなるのでしょうね。

    • tak Post author

      pechedenferさん

      DLの場合は強いて言えばレベルが5段階あるのがやや複雑ですが,UAのように自社と他社で違うわけでもありませんし,マイル・MQD加算の方がよほど複雑です (他社チケットの場合など,私も完全にはわかっていません (笑)).本当の理由は,ExpertFlyerから情報を全部引き揚げたのと同じで,単に訴訟が怖いからではないかと疑っています.チャートが公表されていなければ,システムにバグがあったり,告知なしの値上げをやったりしても証拠がありませんから,訴えられる心配がありませんよね.
      Flying Blueは特典の種類がいくつもあってややこしいですね.Flex Award の必要マイル数はFも含めて全部見えます (Elite only という注釈付ですが).ビジネスの12万マイルというのはよくわからないマイル数ですが,DLのようにチャートがないと質問さえできないことを考えるとまだマシなのではないでしょうか (苦笑).