Sabreを使ってみた 16


現在,一般乗客向け有料サービスを使っても見えない情報には以下のものがあります.

  • デルタの運賃クラス別空席状況,運賃規則
  • アメリカンの当日変更枠 (E)

運賃規則はもちろん実際に予約しようとすると見えるわけですが,それではフライト日によらない底値を調べることはできません.

旅行代理店が使う Global Distribution System (GDS) には出てきますが,通常は業務用途で一般の人には使えません.しかし,Sabreは発券機能を除いて月45ドルで使える Remote Individual User Plan というのを出しています.発券業務をやってくれる代理店と組まないと発券はできませんが,空席状況を調べるだけなら問題ありません.年額にすると高級なクレジットカードぐらいかかってしまいますが,毎月更新で使えなければ打ち切ってしまえばいいので試してみることにしました.

ウェブサイトから申し込むと,翌日本人であることを確認するための電話がかかってきました.そのまた翌日,メールで引き落とし先の銀行口座を指定しろという指示があり,電話.2日後にはソフトをインストールする手順などが書かれたメールが届きました.

GUI版も付いてきますが,オリジナルは昔なつかしい(?) MS-DOS や Unix のようにコマンドを打ち込む方式です.エアラインのオンライン予約に慣れていると使いにくくて仕方ありません.プロの方は日夜これを使っているかと思うと同情してしまいます.それともほとんどの人はGUIを使っているのでしょうか.

デルタの空席状況はこのようにして調べます.黄色が私の打ち込んだコマンドで,このようなフォーマットです.

1(日)(月)(出発空港)(到着空港)(時刻)(航空会社)

“1”は空席状況検索であることの合図で,時刻から後は省略可能です.電話予約の場合,この順番で言うとエージェントに喜ばれる(?)かもしれません.結果はこちら.

sabre_fare_class_dl

デフォルトではアップグレード枠 (ビジネス:O,ファースト:R) は表示されませんので,”-O”を追加して運賃クラスを指定してやる必要があります.

sabre_upgrade_dl

O3なので,アップグレード枠が3あることがわかります.

アメリカンのEクラスも指定しないと出てきませんでした.

sabre_sameday_aa

運賃検索は Fare Quote を略して FQ から始まります.これはデルタのニューヨーク~パリ間の例.

sabre_fare_quote_2

運賃ルール表示の例.

sabre_fare_rule

本来の目的であった,公表されている運賃を全部出すこともできます.さきほどの例では発券期限の制約に引っかかって出てこなかった運賃も出てきます.

sabre_fare_quote_vn

これを見ていると,ExpertFlyer で入力を求められる情報はすべて GDS が必要としているものだったことがよくわかりますが,デルタ以外の情報を見るのであれば当然ながら ExpertFlyer の方がはるかに使いやすいようです.


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16 thoughts on “Sabreを使ってみた

  • かっちゃん

    なるほど、確かにExpert Flyerで呼び出せる画面とほぼ同じフォーマットですね。これで予約を個人で作成することができるのであれば、その機能までExpert Flyer的なサービスが備え、発券できる代理店へ橋渡しする、というサービスがあっても不思議ではない気がします。
    しかしDOSのコマンド入力懐かしいですね。DIRやFORMATくらいしか覚えていないので、ほぼそれしか使っていなかったような・・

    • tak Post author

      かっちゃんさん

      はい,ExpertFlyerがGDSにGUIをかぶせたものであることがよくわかりました.それだけにDLが情報をブロックする理由がますますわからなくなりましたが(苦笑).

      私は今でもLinuxをよく使うので慣れているつもりでしたが,新たなコマンドを覚えるのはやはり大変です.

    • tak Post author

      りょうさん

      私が申し込んだところは,料金引き落としのためアメリカの銀行口座が必要でした.

          • tak Post author

            りょうさん

            初期費用は見落としていました.そうなると本格的な業務用ですね.あとは残念ながら知りません.

          • tak Post author

            りょうさん

            代行はわかりませんが,1つの会社で複数ライセンスであれば普通にあり得る話なので,可能かもしれません.詳しくはメールでご相談させてください.

          • M

            外野から失礼します。

            余計なことでしたら ごめんなさい。
            ちょっと気になったので コメントさせていただきます。
            サブレで空席情報を見るだけなら 複数アカウントでも問題ないでしょうけど、サブレで予約を作って 発券を依頼するなどを行った場合 キューの処理をキチンとしないといけないので その辺りの注意も必要ですよ。

            キューの処理を怠るとエアラインに迷惑がかかるし。。。

            Takさんご本人が ご使用になられる分には支障ないのですけどね。

          • tak Post author

            Mさん

            お心遣いありがとうございます.
            この個人用アカウントは,空席・運賃情報検索 (とPNR作成まで?) はできますが,発券処理はできませんし,発券依頼できるエージェントのつてもありません.なのであまり心配はないかと思っていますが,PNRも乱発すると悪影響がありそうですね (私は作成したことがありませんが).

  • さんだーばーど

    こんにちは。コメリストであがっていたので気になってみてしまいました。
    いや~、懐かしいです。わたしはまさにこっちから入ったほうで、GUIがのっけられたときにはどうしようか思ったことを思い出しました。
    電話で顧客対応してると、先読みして尋ねられることをエントリーしながら話したものです。たとえば、FQして、FDもみつつ、FN読んでとか。
    それもタブもないときで気になることはメモしながら話したり。もちろん画面は単色(笑)今はどうやってるのかは知りませんが懐かしい(笑)。

    • tak Post author

      さんだーばーどさん

      いやー,プロの方にお見せするのは恥ずかしい内容です (笑).タブなしで単色はかなり厳しいですねえ・・・ 私も普段はコマンドラインを使うことが多いのでこのスタイルはわりと快適なのですが,たまにしか使わないのでコマンドがなかなか覚えられないのが問題です.

  • あらいよしえ

    その後のSabre の使い勝手はいかがですか?ホストエージェンシーを通さないと個人レベルでの発券はどうしても無理ですか?旅行コンサルタントに興味があり、どうしたら発足できるか調べ始めました。発券手数料で経営が成り立つはずなのに、それを委託してしまうのは、勿体無い気がします。が、それだけ発券のライセンス取得は経費がかかるということですか?

    • tak Post author

      あらいよしえさん

      コメントありがとうございます.
      実は Sabre は数年前に解約し,現在は使っていません.自分で発券しないのであればほとんど ExpertFlyer で十分だと思います.
      使っていたときの記憶では,やはり素人向けのツールではないという印象でした.また,発券するためには Sabre に相当な手数料を払う必要があるほか,トレーニングも必要のはずです.実際に発券すると空席状況などに影響が出るので,やはり誰でもできるというわけにはいかないのだと思います.