イスタンブールのトルコ航空ラウンジはマニアの間でも有名で,以前から行きたいと思っていました.
入り口には自動改札があり,搭乗券のバーコードをかざすと資格があるかどうかがわかる仕組みのようです.ただし係員がいてバーコードをかざすところをやってくれます.
中に入ると,とにかく巨大です.それでも1階 (ゲートと同じフロア) は結構混んでいましたが,階段で下に下りるとだいぶ静かでした.
あちこちにトルコ料理メインのビュッフェコーナーがあります.注文に応じてシェフが作ってくれるブースもいくつかありますが,夜に入って閉めつつあるようでした.
ここで夕食を食べるつもりでしたが,ワルシャワからの便で意外とたくさん出てきたので,軽めに.
シャワーも使ってみました.これは地階にあります.大きくて使いやすいシャワーでした.
まだ時間があります.
やっと搭乗時刻になったので,ラウンジのすぐ近くのゲートへ.待合室の手前にある搭乗券とパスポートチェックには列が1つしかなく,ビジネスもスタアラゴールドも関係ありません.搭乗だけ列が5つに分かれていますが,どんどん入っていくだけなのであまり意味がない感じでした.
今回の機材はジェットエアウェイズからリースしている777-300ERです.一言にリースといってもドライリースとウェットリースの2種類があります.ドライリースは所有権がリース会社にあるというだけで運航する航空会社が乗務員を出しますので,乗客には一切わからないことが多いです.
ウェットリースは航空会社間の貸し借りに多く,リース元が乗務員も出し,便名だけリース先の名前を使う場合です.以前,ユナイテッドがエアリンガスの機材・乗務員でワシントンDC~マドリード便を「飛ばして」いましたが,便名がユナイテッドになっているだけで,塗装・乗務員・食事すべてエアリンガスでした.
このトルコ航空便も基本的にはジェットエアウェイズからのウェットリースです.しかし塗装はトルコ航空で,オンボードシェフなど何人かトルコ航空の乗務員もいるという点では両者の中間とも言えます.パイロットの “Ladies and gentlemen, boys and girls” というどこかで聞いたようなフレーズで始まるアナウンスは明らかにアメリカ英語でした.競争率が高い (大手) か給料が安い (下請け) 米系を避け,条件のいい中東系エアラインにアメリカ人パイロットが流れているそうですが,インドにも進出しているようです.
機材にはファーストクラスシートがありますが,トルコ航空はしばらく前にファーストクラスを廃止したのでファーストのチケットは販売していません.ファーストのシートはトルコ航空の上級会員に優先的に割り当てられるようで,スタアラゴールド程度では難しいかなと思っていましたが,念のためラウンジで聞いてみると意外にも通路側なら可能と言われました.しかし,この時点では外が見えることを期待していたので,断ってしまいました.
搭乗して席を見ると,キャセイのようにほとんど外が見えない配置でがっくり.こんなことなら通路側でもファーストシートにすればよかったと後悔しましたが,後の祭りです.シート自体はフルフラットでそこそこ快適.
しかし通路に露出している感じは否めません.
シートコントロール.
リモコンは肘掛の下.
ウェルカムドリンクにはシャンパンはありませんが,さっきと同じフレッシュオレンジジュースのほか「ホームメイド」レモネードもあり,それなりに凝っています.レモネードをもらいました.ゴディバのチョコレートも.
アメニティキットには”Porsche Design”とあります.
エコノミーで何人か席のダブルブッキングがあったようで,その人たちがしばらくL2ドアのすぐ後ろにある私の席の周辺で新しい席を割り当ててもらうのを待っていました.中の1人は新しい席が気に入らなかったらしく,「今までに****マイルも乗っている私にこんな後ろの席を割り当てるなんて許さん」と怒り心頭で,スタッフが右往左往していました.そのうちなんとか折り合いがついたようで定刻より15分ほど遅れてドアクローズ.
ビジネスクラスは窓側がほぼ埋まり,中の2列に数人で,搭乗率は60%といったところでしょうか.私の席から通路を挟んだ反対側は空席で,フライト中他の乗客はほとんど見えませんでした.
明日は食事編です.
ここのラウンジは改装後洗練されて大層立派になりましたが、改装前は単に
だだっ広いだけでした。
シャワーは個室ではなく、公共プールのシャワーみたいでした。
そういえば日本語の正式名称はトルコ航空からターキッシュエアラインズに
最近変わったようです。
F席空いていれば、パーサーに相談の上、機内で座席変更できた可能性あったかと(笑)。
しかし、さすがtakさん。リースや契約に関してもお詳しいのですねえ・・・。
自分は、シャンパンの銘柄やキャビア容量に座席の角度の方に、ついつい目がいってしまい、いけませんね。
しかし、ダブルブッキングは時々起りますが、困った問題ですねえ。
更に、イスラム圏の男性は自己の権利を声高に叫ぶ方が多く、日本のJGCおやじの更に上をいっているような?
以前BAで同じ問題が起こった時は乗客同士譲り合う光景が美しかったですし、FAも残った乗客をスマートにPYに誘導していました。
さすが紳士の国と思ったのですが、LHRのイミグレの若い女性はパスポート投げてきて・・・決めつけはいけませんな(笑)。
sabana_grandeさん
改装前はしょぼかったんですね.それにしてもいくらなんでも公共プールのシャワーでは困ります・・・
> そういえば日本語の正式名称はトルコ航空からターキッシュエアラインズに
> 最近変わったようです。
そうですか,だいぶ長くなってしまいましたね.ブログでは一応正式名称に近い名前で書くようにしていますが,文章が無駄に長くなるような気がして,いつも2レターコードで書く衝動にかられます.コメ返は相手によっては2レターコードにしますけど(笑).
疾風さん
なるほど,機内で変更という手がありましたね.今回は通路の向こうが完全に空いていたので,シート幅が狭いという以外は特に不便はありませんでした.
> しかし、さすがtakさん。リースや契約に関してもお詳しいのですねえ・・・。
いえ,耳学問ですからこれが限界です(笑).
> しかし、ダブルブッキングは時々起りますが、困った問題ですねえ。
最近はもうあまり起こらないかと思っていたので,同じフライトで数席も発生したのにはびっくりしました.TKの座席管理がずさんなんでしょうか.そういえば搭乗券のバーコードをスキャンされた記憶がありませんが,チェックイン後に座席変更があった場合はその時点でダブルブッキングがわかるはずですね.
ドライリース&ウェットリース!
新しい単語です。勉強させていただきました!
なかなか飛行機は奥が深いですね
陸さん
だいぶ前UAのMAD便に乗ったとき,シートなどを調べていたら出てきたのを覚えていました.そういえばSkyWestなどが大手の便名で運航しているアメリカの地方路線はウェットリースと言うんでしょうか? まだまだわからないことがあります.
先日、アタテュルク空港を利用しました。
地理的なためかアラブ人、アフリカ人、ヨーロッパ人が入り乱れて
おり、空港内は秩序なく混沌としていました。
空港内はかなり移動しずらいという感想です。
やはりここはヨーロッパではないですね。
sabana_grandeさん
そうですね,ターミナルはかなり雑然とした感じでした.TKはアフリカ,ヨーロッパの小都市まで直行便を飛ばしていますし,地理的な要素は大いにあると思います.だからこそイスタンブールの街は面白いのでしょう.