米系航空会社 第1四半期の業績と顧客満足度 2


米系の大手3社が,相次いで2014年第1四半期の業績を発表しました.いろいろと単位が違いますが,JAL・ANAと比較しても面白いかもしれません.端的に言うと,ユナイテッド一人負けの状況がさらにはっきりした,という感じです.()内は昨年同時期比(%).

デルタ

アメリカン

ユナイテッド

単位

旅客収入

7.7 (+4.9)

8.7 (+5.1)

7.4 (-2.3)

10億ドル

総収入

8.9 (+5)

10.0 (+5.6)

8.7 (-0.3)

10億ドル

利益(除特別損益)

444

480

-489

100万ドル

総利益

281

402

-609

100万ドル

冬の天候が厳しかったにも関わらずデルタ・アメリカンは増収増益を達成しているのに対し,ユナイテッドは唯一損失を出しています.合併直後のアメリカンの好調さが目立ちますが,新CEOは昨年末就任したばかりですから,ほとんどは前CEOの功績でしょう.
若干ですが規模が違うので,単価で比較するとこうなります.

デルタ

アメリカン

ユナイテッド

単位

旅客マイル

44.6(+4.0)

50.9(+1.7)

46.4(-0.3)

10億

席マイル

53.9(+2.0)

63.4(+2.0)

57.2(-0.3)

10億

旅客マイルあたりの旅客収入

17.21(+1.0)

17.03(+3.2)

15.92(-2.0)

セント

席マイルあたりの旅客収入

14.24(+3.0)

13.67(+2.9)

12.91(-2.0)

セント

席マイルあたりの費用

15.39(-1.0)

14.62(-2.3)

15.81(+1.0)

セント

搭乗率

82.7(+1.5)

80.3(-0.2)

81.1(0)

%

ユナイテッドはお金が取れていない上にコストカットの効果も見えず,救い難い感じがします.規模的にもデルタが急速に追いついてきており,頼みのネットワークでの優位性が下がる恐れさえ出てきました.
しかし,日系の搭乗率が平均70%前後なのに米系は80%以上.どうりで混んでいるわけです.
一方,数日前には様々な業種の会社について顧客満足度を点数化したものが発表されました.航空会社は43業種中40位ということで,全体に不満を持たれやすい業界のようです.航空業界より低かったのは,有料テレビ(ケーブル・衛星),インターネットサービス,ソーシャルネットワーキングサイトだそうです.
航空会社の中の順位は,ジェットブルー(79),サウスウェスト(78),デルタ(71),アメリカン(66),USエア(66),ユナイテッド(60)でした.LCCが上位に来るのも含め,先日の航空会社ランキングと同じような結果です.昨年と比較するとデルタは68から3ポイント上昇,アメリカンとUSエアも微増,その他は2~4ポイント減でした.デルタが大幅改善している一方で,ユナイテッドが下から2番目のUSエアに6ポイントもの差を付けられ,業績と直結しているのがよくわかります.


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2 thoughts on “米系航空会社 第1四半期の業績と顧客満足度

  • 疾風

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    意外と?AA頑張っていますね。
    takさんのフライトレポ拝見していても、座席やサービスなども良さそうな感じですし。
    しかし、ユナイテッドは完全に落ち目・・・アジア線撤退や特典改悪の理由は言わずもがななんでしょうね。
    それにしても、平均搭乗率が80%とはびっくりしました。
    確かに、たまに米国国内線に搭乗しても、殆ど満席でしたし、広大な国土を持つアメリカならではの事情もありそう。
    エアーカナダやアエロメヒコなど近隣諸国の航空会社の業績も気になります。

  • tak-airtravel

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    疾風さん
    AAは国際線ビジネス・ファーストのシート更新が進めばさらに良くなると思います.今まではアジア方面のネットワークが空白でしたが,ソウル,香港線など新設で徐々に解消されつつあります(成田を飛び越しているのが残念ですが).
    > それにしても、平均搭乗率が80%とはびっくりしました。
    > 確かに、たまに米国国内線に搭乗しても、殆ど満席でしたし、広大な国土を持つアメリカならではの事情もありそう。
    国内線は,いつも空席を探すのが大変なくらいです(笑).ファーストもアップグレードでだいたい満席ですし.日本の,特に国内線は空いていますよね.3人席の真ん中が空いているのは珍しくないような気がします.アメリカはLCCでもそこそこのクオリティのがありますので,競争で運賃が下がり,キャパを切り詰めないと利益が出ない構造になってきているのだと思います.その分,キャンセル時の振替が難しくなるという弊害はあります.
    > エアーカナダやアエロメヒコなど近隣諸国の航空会社の業績も気になります。
    この2社は本国では独占に近いですから,事情がだいぶ違いそうですね.