北米~アジアの航空券をいろいろ見ていたら,他都市に比べてソウル行きのビジネスクラスがずいぶん安いことに気づきました.50日前までに購入,最低14日滞在,太平洋区間は月~木限定,と制約が厳しいですが,アメリカン・ユナイテッド・デルタがJFK等~ソウル往復約$2,600 (税・諸料金込) で足並みを揃えています.アメリカンに至ってはファーストでも$3,100ほど (90日前までに購入,最低滞在日数制限なし) と破格の値段です.
JALはロサンゼルス~ソウル片道が$2,000ちょっと.安くはありませんが,片道だけSS7のビジネスクラスを体験するならありかもしれません.
いずれも運賃規則には無制限でストップオーバー可とあります.ちょうど東京でストップオーバーを入れたいところがあったので検索してみたのですが,どちらも値段が倍以上に跳ね上がります.
これがJALのストップオーバーなし (日程は適当です).
で,こちらが東京ストップオーバーありの場合.
まあ,ストップオーバー扱いにするだけでロサンゼルス~東京と東京~ソウルを分けて買うより大幅に安くなるのは変と言えば変なのですが,運賃規則上の理由がわかりません.JALに電話したところ,やはりストップオーバーすると運賃が上がってしまうということだったので理由を聞きました.詳しい方には常識かもしれませんが,電話に出た担当者も運賃デスクに問い合わせないとわからなかったので,少なくとも頻繁に出てくる質問ではないようです.
運賃が上がる原因はHIP (higher intermediate point) チェックでした.HIPチェックというのは,LAX-NRT-ICNというルートでNRTでストップオーバーする場合,LAX-ICNの運賃とLAX-NRTの運賃を比較し,高い方を適用する,という規則です.このチェックの例外を適用する,つまりHIPチェックをしないと運賃規則に明示されていない限り,このチェックが入ってしまいます.この場合LAX-NRTの方が高いので,ストップオーバーしようとしたら値段が大幅に上がってしまうのです.一つ勉強になりました.
ところで,ソウルなど海外発券で日本に「ストップオーバー」を入れて2回旅行に行くというテクニックがあります.この場合は特定の目的地が安いのではなく,発券する国の相場や為替レートが理由で安くなっているので,HIPチェックに引っかからないのだと思います.