サンパウロ出張 (4) サンパウロ市内


無事に入国審査を通過し,荷物もわりとすぐに出てきました.ATMで現金を下ろし,タクシーで市内へ向かいました.どうもブラジルでもタクシーの客は助手席に座る習慣のようです.高速道路の横を自転車や脚で走っている人がいて仰天しながら,約1時間かかってホテルに着きました.
宿泊は,最近泊まる機会の多いAccor系列のメルキュールです.まだ昼前でしたが,幸いすぐに部屋を用意してくれました.細かいところはやや古い感じがあるものの,室内はきれいです.
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南半球なので季節としては冬のはずですが,晴れた日は25度以上まで上がり,雨の日でも20度ほどと,過ごしやすい気温でした.こちらはサンパウロのシンボル,セ教会.
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大都会ですが,このように鬱蒼と樹の茂った公園もあります.
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さて,私の場合時間があるとクラシックコンサートを探して行くことにしていますが,うまく日曜の昼にTheatro Municipalというホールでオーケストラの演奏会がありました.オーケストラの名前は Orquestra Experimental de Repertorioといい,よくわかりませんが実験的な曲目を演奏するオーケストラのようです.サンパウロ交響楽団というのは別にありますが,滞在中にコンサートはありませんでした.
開演の1時間ちょっと前にホールへ行き,無事チケットを入手しました.一番良い席でも40レアルでした.こちらがホールです.
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建物に入ると,ヨーロッパの伝統的な劇場と同じく,装飾が凝っています.上の階の席へ行く階段.
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階段を上がり,入口を振り返ったところ.
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その奥にはサンルームのような部屋があるのですが,天井に立派な絵が描いてあります.
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見ていると首が痛くなるところですが,大丈夫.部屋の中央に巨大な鏡があり,ちょうど上の絵が見られるようになっています.鏡であることがわかりにくいかもしれませんが,上の写真と比べると絵が反転しているのがわかると思います.
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こちらがステージ.パイプオルガンもありますが,フルオーケストラには少し小さい感じがしました.
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オーケストラの名前のわりにはものすごく珍しいという曲目ではなく,ショスタコーヴィチの祝典序曲と交響曲第9番,それにラロのスペイン交響曲でした.団員は若い人が多いようで,技術的にもちょっと・・・というところも何箇所かありましたが,ラロのソロを弾いたハンガリー人の若いヴァイオリニストは非常に上手でした.聴衆の熱烈な求めに応じてアンコールも2曲あり,それなりに楽しめた演奏会でした.
値上げがデモの発端となった地下鉄にも何度も乗りましたが,心配していた治安には全く問題がなく,無事に滞在を終えました.帰りのフライトはそれほど面白くないのでさらりと行こうかと思っていましたが,アメリカンがまた一捻りやってくれました.

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