航空運賃の謎


最近の記事で少し触れましたが,航空運賃というのは時にかなり理不尽です.例えば,往復の方が片道よりも安いことがあるというのは良く知られていると思います.
少し違った例では,A-B-CよりもA-Bの方が高い,ということもあります.これは,航空運賃がA-B,B-Cとフライト毎に設定されているわけではなく,出発地と目的地のペアで設定されているからです.航空会社が,AからCへ行く人よりもA-Bへ行く人の方が多いだろうと予想すれば,A-Bの方に高い値段を設定することになります.特にアメリカではBがハブ空港であることが多いわけですが,ハブ空港ではそれ以外の航空会社の選択肢があまりなく競争が少ないので,ハブを発着地とする航空運賃は高くなる傾向にあります.
では,A-Bだけを往復したい場合に,安いA-B-Cの往復を買い,B-C-Bの部分を使わない,ということは可能でしょうか.残念ながら,往路のB-Cに乗らなかった (no show) ことが運送契約上の禁止事項に当たり,残りの区間 (C-B-A) がキャンセルされてしまうので,Bから帰れなくなります.
A-Bの片道だけ飛びたいときに,安いA-B-Cの片道を買い,B-Cを捨てるというのも同じく禁止ですが,事実上防ぐ方法がないので一応可能です.ただし,預けた荷物はCまで行ってしまいますから,荷物を預けることはできません (Bまで預けたい,と言うと疑惑を招くことになります).また,A-Bがキャンセルされた場合は,航空会社は別の空港を経由してでもCまで送り届けようとするでしょうから,やはり困ったことになります.
航空券は早く買うほど安い,というのも必ずしも正しくありません.日本の事情はわかりませんが,アメリカでは直前になって売れ残った席の安売りや,格安航空会社が参入した区間の値下げがよくあります.

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