祝・JAL 5つ星?
ここでも何度か紹介している SkyTrax のエアライン評価で,JALが11番目の5つ星エアラインに輝きました.これで日系の大手2社がどちらも5つ星ということになり,めでたい話です.もっとも,SkyTrax に関しては星を金で売っているのではないかというような話を聞いたりもしますので,JALもその仲間に加わってしまったかと思うとちょっと残念でもあります.
裏事情は別にして評価の妥当性を考えると,現在の5つ星エアラインの幅広さからして,まあありかなという感じはします.特にエコノミーやビジネスのシート・食事は世界的に見てもかなり高い水準にあるのではないでしょうか.しかしファーストに関しては,ラウンジの食事がビュッフェのみだったり,イミグレやゲートまでのアテンドがなかったりするあたりは,他の5つ星エアラインに見劣りします.人によってはシートがスイートタイプでないのも気になるかもしれません.個人的には,同じ日本人同士ということでコミュニケーションが取りやすいせいか,その程度の欠点には目をつぶってでも乗ろうと思いますが.
ところで,JALは同時に発表された「ワールド・ベスト・エアライン 2018」10社には入りませんでした.では5つ星11エアラインの11番目なのだろうと思いきや,不思議なことに5つ星でないエアラインも2つほど上位10社に入っており,謎です.
梯子をはずされたアエロプラン
一時期,マイレージプログラムをエアライン本体から切り離して独立運営とするのが流行りました.マイルがクレジットカードやショッピングなど本業とは関係ないところまで広がった上に,そちらの収益の方が大きくなったためかなと思いますが,正確なところはわかりません.
アエロプランも本体 (エアカナダ) から切り離されたマイレージプログラムの一つです.ところが,昨年5月になってエアカナダが独自のマイレージプログラム開始し,アエロプランとの関係を断つことを発表しました.素人目にはそのまま吸収しなおせばいいだけではないかと思いますが,そうもいかない事情があるのでしょうか.アエロプランとしてはまさに梯子をはずされた感じです.
親エアラインに頼れなくなってしまうアエロプランは,2020年6月に一般的なポイントプログラムとして再出発します.親エアラインがないということは,逆に言えばどのエアライン・アライアンスのフライトでもポイントで予約できるようになるわけです.かといってクレジットカードポイントのように固定のポイント単価で有償航空券購入に充てるというわけでもなく,一般的な特典チャートのようにエリアとクラスで一定の必要マイルが決まるという方式になるようです.すでにエコノミーの特典チャートは現状と変わらないことが発表されています (往復).
- 15,000 miles for North American short-haul
- 25,000 miles for North American long-haul
- 40,000 miles for Mexico and Caribbean
- 60,000 miles for Europe
- 75,000 miles for Asia
また,アエロプランポイントをエアラインに移行することもできるようになりそうです.しかし,気になる上級クラス特典やサーチャージについてはまだ決まっていないようです.
キャセイ,シアトル就航
キャセイが2019年3月にA350で週4便のシアトル線を開始します.アジア系の人口も多いですし,妥当なところでしょう.
- CX857 シアトル 1:05am – 香港 5:25am+1 (月・水・金・日)
- CX858 香港 11:55pm – シアトル 9:00pm (火・木・土・日)
あまり知られていないうちが特典でキャセイのA350に乗るチャンスかもしれません.