1アライアンス1プログラムでは足りない?


特典航空券の空席状況がどんどん複雑になってきています.かつては,同一アライアンスであればどのエアラインから見ても基本的に同じ空席状況でしたし,個別に調べて空きがあるフライトをつなぐのも自由.オンラインで食い違いがあるとすればほとんどシステムのバグで,電話すれば取れるケースがほとんどでした.しかし,最近はそうとも言えない状況が頻発しています.

まず起こり始めたのが自社会員優先です.一番顕著な例はルフトハンザで,他社からはファーストクラス特典が2週間前以降にならないと取れなくなりました.しかし,これはある程度仕方ないところもあります.

これよりずっと厄介なのが,最近どんどん蔓延している married segment です.これは,例えば A-B-C なら空きがあるのに,B-C を検索すると同じフライトが出てこない,という現象です.ロジックはよくわかりませんが,B-C だけの特典利用者には便利なノンストップを使わせたくない,ということなのでしょう.

7月に初ロシアでサンクトペテルブルクへ行く用事ができ,特典航空券を検索しているとその典型例に出くわしました.正確にいうと,A-B-C はあるけど B-C や A-B-D はないというさらにややこしいケースです.

まず普通にサンノゼ〜サンクトペテルブルクを検索すると,提携他社特典の「通常」の必要マイル数8万5千マイルより多いものしか出てきません.

仕方ないのでヘルシンキあたりまで行って別切りでサンクトペテルブルクに入ろうかと考えてサンノゼ〜ヘルシンキを検索すると,なんとアエロフロートのロサンゼルス〜モスクワを使う旅程が出てきます.

モスクワ〜サンクトペテルブルクがないのかと思ってサンノゼ〜モスクワを見ましたが,何も出てきません.これは明らかに married segment の影響です.

実際,個別にモスクワ〜サンクトペテルブルクを調べるとちょうどよい乗継のフライトのビジネスクラスに空きがあり,問題はないはずです.

エールフランスではどうかと見ると,これまた全然違います.そもそもサンノゼ〜ヘルシンキは全くなく,サンフランシスコ発にしてようやく出てきましたが,アエロフロートではありません.デルタに比べて必要マイル数もサーチャージも安いし,フィンエアー運航のコードシェア便が取れるというのはびっくりではありますが,エールフランスはクレジットカードポイントを移行するだけの人を締め出すという噂もあり,ちょっとためらわれるところです.

アエロフロートの married segment と,デルタ・エールフランスの自社会員優先の合わせ技で違う結果になったのでしょうが,こうまで違うとわけがわからなくなってきます.向こうが married segment を使ってくるなら,こちらは1区間放棄+別切りで対抗するという手があるとはいえ,荷物は預けられませんし,何かあるとヘルシンキへ飛ばされてしまうというリスクがあります.

次にスターアライアンスはどうかと思ってエアカナダとアビアンカを見てみましたが,大西洋区間がエコノミーのものしか出てきません.ところが,ルフトハンザはオンラインでは自社便しか予約できないのでルフトハンザが飛んでいるところをいろいろ調べたところ,ビジネスクラスは取れるようです.

同じ区間がエアカナダやユナイテッドでは出てきませんので,乗継便の問題ではなさそうです.

ビジネスにも自社会員優先枠があるのか,他社だけ married segment を適用するのか,原因は不明ですが,いずれにしてもこちらもずいぶんと差があります.

こうなってくると,各アライアンスで1社ずつマイルを持っていればいいとは言えなくなってきます.対抗策はエアラインクレジットカードの利用は最小限にして,移行可能なクレジットカードポイントをメインで貯めるぐらいでしょう.

で,結局どうしたかですが,往路は思い切ってエールフランス特典を初めて使ってみることにしました.Chaseポイントを移行したら瞬時に反映され,狙っていたサンフランシスコ〜パリ〜ヘルシンキを無事発券できました.変更手数料は45EURということで,比較的良心的です.

復路はデルタ特典でリガ〜モスクワ〜ロサンゼルス〜サンノゼという可能性はありましたが,ロシアをいったん出てモスクワ経由で帰るのは何か問題が起こりそうな気がしたので断念.それ以外にはベイエリアまでは良い特典が見つからず,アラスカ航空特典でヘルシンキ〜ロンドン〜シカゴ〜シアトルを予約し,シアトルでNWエリアさんとお会いしてから帰ることにしました.これもロンドン・シカゴで長い乗継,ファーストがロンドン〜シカゴだけといまいち感満載ですが,ブリティッシュエアウェイズのA380ファーストクラスが一応の「目玉」です.

ヘルシンキ〜サンクトペテルブルク往復とシアトル〜サンノゼは別切りの有償となります.

西海岸まで戻るのは必要マイル数的には得ですが,東海岸に比べ特典の空席が見つかりにくいという落とし穴があることがわかってきました.

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