今日はアメリカンがらみの話題ばかりになりました.
アメリカン・デルタがインターライン協定を復活
大手エアライン同士では荷物を通しでチェックインしたり,キャンセル時などに乗客を相互のフライトへ振り替えたりするインターライン協定を結んでいることが多いのですが,2015年9月にアメリカンとデルタの間で解消されてしまいました.2社を同じ予約に入れることはほとんどないので,一番大きな影響が出てくるのは振替ですが,解消の理由は定時率・フライト完了率で絶対的な自信を持つデルタが強気の値段を要求したためとされています.個人的には,地元〜ラガーディア・JFKのようにデルタとアメリカンしか飛んでいないルートもあるのでちょっと困ったなと思っていました.
ところが,このほどアメリカンとデルタは1月24日から2年4ヶ月ぶりにインターライン協定を復活させました.アメリカンのCEOによれば,デルタ側から以前の価格での「仲直り」を提案してきたとのこと.協定解消後,アメリカンがUSエアウェイズとのシステム統合をつつがなく完了させたのに対し,デルタではシステムトラブル (2016年8月・2017年1月),悪天候からの復帰の不手際,アトランタ空港の停電,JFK大雪の直後ターミナル4で発生した水道管破裂など多数のフライトが一気にキャンセルされる事態が続いた結果,アメリカンとのインターライン協定はやはりあった方がいいということにやっと気づいたのでしょうか.
アメリカン,メインキャビンエクストラで無料アルコール提供へ
コンフォートプラスを「別クラス」扱いしているデルタでは,コンフォートプラスではビール・ワインなどのアルコールが無料で,ファーストクラスと同じスナックが出てきます.ただし別クラスなので運賃も別ですし,上級会員も「アップグレード」しなければなりません.
これに対しアメリカンのメインキャビンエクストラ (MCE) は別クラス扱いではなく,サービスも一般のエコノミーと同じでしたが,この春からアルコールが無料となります.
この変更により,エグゼクティブプラチナ会員に対してアルコールおよびスナックを無料で提供するという特典がどうなるかが気になります.メインキャビンエクストラも満席で,エグゼクティブプラチナ会員が一般のエコノミー席に座ることもあるはずなので,変わらずに続けてもらいたいところです.
ドアクローズ後はMCEの空席へダッシュ!
ユナイテッドでは,FAがエコノミープラスの空席へ移動する輩がいないかどうかチェックしていて,見つけたら即カードリーダーを持って追加料金を徴収しに行きます.上級会員や正直に料金を払っている乗客のことを考えると当然でしょう.
ところが,アメリカンではドアクローズ後もMCEに空席があれば早い者勝ちで無料で座れるというのが公式ポリシーであることが判明しました.理由はFAに余計な?仕事をさせないためのようです.実は上のMCEアルコール無料化と同時にMCE専用の手荷物スペースを設けることもアナウンスされたのですが,一般のエコノミー客がそのスペースを使わないかどうかをFAがチェックする義務はないと明記されており,こちらも完全に乗客の良心に任されることになります.
組合の要求か,会社の文化なのかわかりませんが,これではサービスが期待できないのも当然です.