シンガポール航空 航空券の種別改定など
シンガポール航空が2018年1月20日から実施される有償・特典航空券に関するいろいろな変更を発表しました.
- 有償航空券:Lite・Standard・Flexi という3種類の運賃が導入されます.このうち Lite は米系のベーシックエコノミーに近いもので,座席の事前指定が有料となり,マイルによるアップグレードができません.ただし荷物は無料で預けることができ,変更も可能と,米系ほど極端なことはしないようです.
- 特典航空券:Saver 特典より必要マイル数が多い代わりに枠が多い Standard 特典が Advantage という名前に変わります.他社では有償枠さえあれば Standard 特典も取れることが多いのに対し,シンガポール航空ではそうとも限らないため,混乱を避ける目的があるのかもしれません.
特典航空券については,3月1日から変更・払い戻し手数料も改定され,今までノーショーでなければ最高でも30USDで済んでいたのが,最大75USDになります.これが2月までの手数料.ステータスで若干違いがありました.
3月からは種別によって手数料が変わります.
ノーショーの場合の手数料が一挙に最大4倍になりますが,これは大多数の人には関係ないでしょう.
エールフランス・ルフトハンザも金額基準へ
米系が先鞭を付けた金額による特典マイル計算法がヨーロッパへ進出します.
11月にフライイングブルー (エールフランス・KLM) の特典マイルが2018年4月1日以降のフライトから金額基準で計算されるようになることが発表されました.1EURあたりのマイル数はこのようになります.
- アイボリー:4マイル
- シルバー:6マイル
- ゴールド:7マイル
- プラチナ:8マイル
他社発券の場合は今までと同じ加算率で距離をもとに計算します.
ステータス基準にも大きな変更があり,”Experience Points (XP)” で決まるようになります.これはどうやらブリティッシュエアウェイズの Tier Points と同じようなものらしく,1フライトあたり距離と搭乗クラスによって2〜60XPが加算され,各ステータスには以下のXPが必要です.
- シルバー:100
- ゴールド:180
- プラチナ:300
例えばJFK〜パリは3635マイルなので,ビジネスクラスで3往復すればゴールドになります.運賃クラスによる差はないため,ひょっとするとお得にエリートプラスを獲得する方法があるかもしれません.
一方,Miles & More (ルフトハンザ) も3月12日以降に購入したフライトから金額基準になります.1EURあたりのマイル数はこちら.Frequent Traveller も HON Circle も同じボーナスです.
- 一般会員:4マイル
- 上級会員:エアラインにより5〜6マイル
他社発券の場合は今までと同じ加算率で距離をもとに計算します.また,ステータスの基準も今まで通りです.