デルタと大韓航空のジョイントベンチャー開始へ 6


以前から噂されていたデルタと大韓航空のジョイントベンチャーがアメリカ運輸省から承認されました.あとは韓国側のOKが出れば実施できますが,これはほぼ確実でしょう.

デルタのマイレージプログラムでは,これまで大韓航空はグループ4 (MQMもMQDも貯まらない) というスカイチームの中でも最低の扱いでした.ジョイントベンチャーが始まればエールフランスなどと同じグループ1に格上げになるはずで,デルタ会員には朗報です.

ジョイントベンチャーが実現すると,コードシェアはもちろん,アメリカ〜韓国路線のスケジュール調整や収益分配ができますが,実質競合エアラインが減ることになるので運賃が上がる可能性もあり,利用者にとって良いことばかりとは限りません.また,どちらの機材に乗っても同じ経験になるようにサービスやシートの差もできるだけなくすことが多いようです.大韓航空もアジア系らしくサービスは良いのですが,到着5時間前に照明を全部点けて大きな食事を出すとか,ビジネスクラスの窓側席から通路に直接出られないとかいうことがなくなるのであれば歓迎・・・だと思います.

日本への影響としては,デルタの成田離れがますます加速することになるでしょう.成田から先の乗り継ぎがソウルにシフトすれば,成田発着の北米路線もカットを免れないと思います.ノースウェスト時代のハブから,単なる一就航地に格下げされるのは間違いなさそうです.

折も折,お好み焼きは広島風さんから日経の記事をご紹介いただきました.

日本の空はいらない 米航空、仁義なき中韓シフト

会員でないと全文は読めませんが,デルタに関してはこうあります.

「デルタは腹を決めたのだろう」。日本の大手航空会社のある幹部はデルタが大韓航空との共同事業に踏み切った理由は2つあるとみる。

一つは、アジアと北米を結ぶ乗り継ぎ拠点を成田から仁川に変更するためだ。仁川は成田と違い24時間空港で使い勝手が良い。もう一点は、デルタが、太平洋路線のパートナーとして正式に選んだ大韓航空との関係を強化するため。両者は同じ航空連合スカイチームメンバーだ。過去には日本航空やスカイマークなどとの提携を画策したが、日本勢は断念し大韓航空を選んだ。

技術の発達で羽田がここまで沖合展開できると予想できなかったとはいえ,最初から羽田の拡張に集中していれば・・・と思わずにはいられません.


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6 thoughts on “デルタと大韓航空のジョイントベンチャー開始へ

  • sato

    >到着5時間前に照明を全部点けて大きな食事を出す

    デルタに先日乗った際は,到着1時間前(マジです)から夕食を配り始めました。シアトル発香港行きの14時間のフライト,香港着が現地18時半です。エコノミー。いつもこうなのかは分かりません。量も多めで,トレイに収まらないサイズでした。一乗客としては特に支障はなかったので,乗務員の側に問題がなければ特段不都合なことではないと思いました。他方,日本発着の東南アジア線の夜行便は,朝食を頼むと朝4時や5時に起こされるのであまり嬉しくないですね。

    • tak Post author

      satoさん

      米系はクラスに関わらず到着前の食事をぎりぎりまで待つ傾向があるような気がします.乗客が眠れるようにという配慮か,それともFAの実働時間を最短にしようという魂胆かはわかりませんが (笑).ぎりぎりすぎて,Cではシートベルトサインが点灯してもまだコーヒーを飲んでいることもしばしばです.
      KEの場合は目的地の食事時間に合わせている可能性もありますが,到着までにまだ一眠りできるほどで,他のエアラインに比べてかなり早いです.

  • お好み焼きは広島風

    名前を出していただき、恐縮です。

    首都圏空港が2つに分かれてしまって、用途分けもちぐはぐ。利権なんでしょうねー
    UAやAAも、ANAやJALに任せて、日本以外のアジア戦略に傾いていますよね。
    ANAがロス⇔成田を増便するのもUAから特におとがめなかったようですし。
    ANAがハワイにA380を飛ばしだしますが、ハワイもUAとのジョイントベンチャーの対象なんですかね?
    だとしたら、UAにとってはANAが勝手にあくせく働いて、稼いだ半分の儲けが労せず入ってくる?ので、ますますアジア戦略に重点を置く?

    日本は内需と外国人客誘致ばかりに目がいってますが、トランジット戦略も重要なんですけどね。
    戦略のインチョンと、中国の人民数パワーの勢いは止まりません。上海浦東も整理されたみたいですし。

    パイロット不足も問題になりつつあるようですが、資金力がありパイロットをいかに集めれるかも航空会社の命運を左右しそうですね。

    • tak Post author

      お好み焼きは広島風さん

      燃費の良い787も要因の一つだと思いますが,日本に提携先があるはずのUAやAAも日本離れが進んでいますね.ジョイントベンチャーの収益は折半ではなく提供席数か何かで応分するはずなので,ハワイ・LA便を増やしても必ずしもANAの損にはならないと思いますが,シート・サービスとも明らかに日系の方が上という状態では面白くないでしょうね.
      大都市に2空港といえばNYもそうですが,LGAは短距離国内・JFKは長距離国内と国際という棲み分けができている上に,JFKのキャパが十分なのであまり問題にならないのでしょうか.道が混んでいなければ30分以内で行き来できますし.

  • お好み焼きは広島風

    スレッドが適切かはありますが、以下のニュースびっくりです!

    アメリカン航空、年末の1万5000便が欠航危機 操縦士配置されず
    https://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_3153527/

    シフトミスが、しかもこのクリスマス休暇時期にハマってしまうなんて。

    自分のRTWは・・・良かった!AAの時間変更のおかげで、
    JAL+LATAMに変更になっていたのでした。よかったよかった。

    でも、まだ安心できませんよね。その余波をくらって、地上の混乱に巻き込まれる可能性もありますし。

    そちらの情報が早そうなので、待ちわびております。

    • tak Post author

      お好み焼きは広島風さん

      これはびっくりというかとんでもない話ですよね.担当者がクビになったそうですが,担当者の問題というより古いシステムを使い続けているせいではないかという説もあります.
      他社便であれば問題ないかと思いますが,AA便がキャンセルになって乗客がJALなどに流れてくる可能性はありますね.