以前から,フライトへのチェックインというシステムは前時代の遺物ではないかと思っていました.空港で座席を割り当てていた頃は必要だったのでしょうが,今は自宅からオンラインチェックインも可能ですし,エアラインによっては自動チェックインまであります.強いて目的を挙げれば
- ノーショーを早めに把握する
- パスポート・ビザを確認する
- アップグレードなどを売りつける
- アップグレードの順位を決める
- 搭乗拒否の順番を決める
あたりでしょうか.1についてはチェックイン期限 (出発30〜60分前) までにチェックインしなければその席を空席待ちに割り当てられるので多少の効果はありそうですが,2はデルタのようにゲートでチェックするという方法もあり,必ずしもチェックイン時である必要はありませんし,3に至っては単なるエアラインの都合で,アップグレードしたい人だけチェックすればよさそうです.4・5は運賃クラスやステータスだけでは決められない場合にチェックイン順 (アップグレードは早い順,搭乗拒否は遅い順) で決めるというものですが,アップグレードに関しては購入・リクエスト順に変えたところが多く,搭乗拒否もそんなにありませんので,チェックイン順が重要になる場面は少ないでしょう.
どうやらデルタも同感だったらしく,アプリの最新バージョンではチェックイン手続きが完全に省かれ,フライト24時間前になると搭乗券が自動的に発行されるようになりました.
ウェブサイトのチェックイン方法のページには従来通りアプリからのチェックインの項目がありますが,更新が遅れているだけかもしれません.ただしアプリに登録されていない予約の場合は今まで通りのチェックイン手続きが必要と思います.もしアプリを持っていることによって確実に24時間前にチェックインされるのであれば,ベーシックエコノミーやシルバー会員の座席割り当てに影響がありそうです.また,デルタの場合チェックイン後の座席変更やフライト当日変更は「チェックイン」ボタンを押して行うことになっているので,それらがどうなるかも気になります.