ルーマニア旅行 (5) 復路は機材故障でハラハラ 6


フライト中にトラブルが発生したとかいうのではないのでご安心を.

同時間帯に出発するのは我々のフライトだけのようで,バスが次々に出発していくと人がほとんどいなくなりました.そのタイミングを見計らって搭乗券をスキャンしてもらうと,まだゲート付近にうろうろしている一団がいました.どうやら社員パス利用者らしく,全員は乗れなさそうだから誰が先に行くかという話をしています.この時期にそこそこ大人数で社員パスを利用するとはいい度胸ですが,このように空席待ちのままイミグレを通過し,結局乗れなかったらどうするのでしょうか.日本では国際線がキャンセルになって再入国する場合は「出国中止」というスタンプを押されるそうですが.

ミュンヘンのバスゲートは,ターミナルビルのゲート付近だけを切り取ったような小さな建物の2階から搭乗ゲートが伸びていて,バスを降りたらエスカレータを上がってその搭乗ゲートを通る仕組みになっています.タラップを上がらないので風情はありませんが,ローラーボードを持っている人にはありがたいでしょう.機内に入ると,やはりビジネスクラスの乗客は全員とっくに搭乗済みでした.「とっくに」というのは,私だけ後から食事の注文を聞かれたのでわかりました.この時点では私の周辺に2つ空席がありましたが,定刻間際になって最後のバスが到着したら埋まりました.よく見るとさきほどの社員パス団の中の2人です.

定刻より数分遅れてドアが閉まり,プッシュバックしましたが,なかなか動き出しません.何分かたって機長のアナウンスがあり,コンピュータに不具合があって再起動したが直らないので整備士に見てもらうためゲートに戻る,と言います.フィラデルフィアの乗り継ぎは3時間少々あり,多少の遅れは問題ありませんが,荷物も預けていますし,往路のような技は使えないのが不安です.ゲートに戻る間に早くも整備士が乗っているらしい車が到着したのにはちょっと感心しました.

ドアが開き,整備士が乗り込んできてコックピットで何やらやっている様子ですが,私は右側の窓席なのでよくわかりません.そのうちコンピュータを交換することになり,35分ほどかかる予定というアナウンスがありました.順調に行けば1時間程度の遅れで済みそうなので一息つきます.一応空き状況を調べると,フィラデルフィア〜地元はその日のうちにもう1便あり,空席も十分です.

しかし予告の35分が経ってもコックピットからは音沙汰がなく,ビジネスクラスでは水のボトルとスナックが配られました.このままではちょっとまずいなと思っているとようやくアップデートがあり,交換は完了したがテストに手間取っているとのこと.そうこうしているうちに遅れが2時間を超えるのが確実になってきて,本格的にやばい状況になってきました.

仕方ないので1時間半後の後続便に当日変更をかけることにしました.エグゼクティブプラチナなら無料ですが,このチケットにはアラスカ航空の番号を登録しているので75ドルかかってしまいます.乗り遅れの言い訳ができないのがつらいところで,やむを得ません.

結局3時間ちょっと遅れて出発しました.風が強いのか所要時間も長めで,遅れを取り戻す可能性は低そうです.しばらくするとフィラデルフィア〜シカゴも地元便とほぼ同じ時刻の後続フライトに振り替えられました.

とりあえずキャンセルにならなかっただけでも良しとしましょう.

メインは「モロッコ風チキン」を事前注文してありました.

ビールでは New Belgium Voodoo Ranger IPA が気になります.

なのでそれを頼んでみました.缶はインパクトの強いデザイン.ちょっと白ビール風のフルーティーな味ですが,IPAらしく強い苦味もあります.

前菜は食べられますが,それ以上でもそれ以下でもない感じ.

チキンはまあまあ.やはり機内食はスパイスの強いものが有利なようです.

デザートはケーキを.

3時間ほど寝たあと,旅行中溜まっていた仕事を少し片付けました.

到着前の食事はバーベキュービーフサンドイッチ.これも意外と悪くはありませんでした.

フィラデルフィアからのフライトの様子をチェックしていると,どうやら悪天候らしく地元・シカゴ便ともかなり遅れる見込みとなっています.しかし,荷物の受付期限は定刻の45分前ということになっており,微妙なところです.

ロングアイランド上空.

大西洋岸に沿って南下し,フィラデルフィアへ向かいます.

確かに天気は悪そうです.

いったんフィラデルフィア空港の南側を回り込み,西に出てから東へ向かって着陸するというルートだったので思ったより時間がかかり,着陸時点ですでに定刻を3時間以上過ぎていました.さらに出発待ちの機体が誘導路を塞いでいたため滑走路脇でかなり待たされ,ゲートに入ったのは定刻より3時間45分遅れ.当日変更した地元便はすでに1時間は遅れることが決まっており,2時間ほどあります.チェックインは済ませてあるので荷物さえなければ余裕ですが,荷物が30分で出てきたとしてもルール上の受付締め切りである定刻45分前は過ぎてしまうわけで,表向きフィラデルフィア発のはずの私の荷物を受け付けてくれるかは不安です.

代替案として,ティミショアラからのチケットをそのまま使って「シカゴ入りがこんなに遅れるのでは行く意味がないので,その次に行くことにしていた** (地元) へ目的地を変更したい」という若干無理のある説明をすることが考えられます.別切りのチケットは捨てることになりますが,これなら遅れたフライトに乗っていたことはわかってくれるので,荷物についても融通を利かせてくれる・・・かもしれません.

というようなことを考えながらイミグレを通過し,荷物を待ちます.なぜかターンテーブルの番号が最後まで表示されず,それらしいタイミングで動き出したところに出てくる荷物のタグを見て判断するしかありませんでした.

が,私の荷物はなかなか出てきません.ルフトハンザの優先タグしか付いていないのが一因かもしれませんが,例によってワンワールドの優先タグとは無関係の順番で出ていたのでほとんど関係なかったと思われます.

ゲート到着から45分後やっと出てきました.地元便が定刻なら絶望ですが,遅れているのでなんとかなるかもしれません.まず税関を抜けた先の荷物を預け直すエリアにあるカウンターを見たら,やはり悪天候で遅延・キャンセルが相次いでいるせいか長蛇の列です.ここはあきらめ,次にランドサイドに出て出発ロビーに上がりましたが,ターミナルAはカウンターもセキュリティも早々に店じまいするらしく,隣のターミナルBまで移動しなければならないことがわかりました.

移動しながら作戦を練っていると,荷物を預けなくてよいかもしれない奥の手を思いつきました.いつも使っているキャリーオン可能なローラーボードは拡張可能なもので,今回は荷物が多いので大きくしたために預ける必要があったのですが,頑張って圧縮して通常の大きさにすれば持ち込めるわけです.ターミナルBに着いて早速試してみると,見事いつもの大きさになりました.これでそのままセキュリティチェックを通過し,遅れていた地元便に余裕で間に合いました.当初の予定からは結局ほぼ3時間遅れの帰宅です.

今回は往復ともかなりヒヤヒヤさせられましたが,何とか破滅的な状況は回避することができました.

ところで,フィラデルフィアで地元便を待っているとアメリカンからお詫びに5000マイルを進呈するというメールが来ました.以前ソウル発のフライトが7時間ほど遅れたときは6500マイルだったので,そんなものでしょうか.75ドルで5000マイルを購入したと思えば,それほど悪くはありません.


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6 thoughts on “ルーマニア旅行 (5) 復路は機材故障でハラハラ

  • NWエリア

    Tak さん

    Takさんは、ローラーボーダーでしたか?(笑)

    大西洋横断、お疲れ様です。機材メンテナンスによるディレイなどの場合は、あくまでエアライン側に責任があるので、基本的に彼らがなんとかしてくれるはずです。関連的に 米国内で発生する問題ですと、比較的安心感もあります。(少し先回りしすぎた感があるかもしれませんね。)
    乗客には AAエアラインのステイタスを持ってない方もいますし、ノンリファンダブル条件で購入された方も多くいるでしょうから, 変更もままなりません。

    • tak Post author

      NWエリアさん

      rollerboard ではなく rollaboard なので「ローラボード」の方が近いですね (笑).
      普通にORDまで行くのならおっしゃる通り放っておいても問題ないところでしたが,今回は別切り航空券でPHLから地元へ戻ることにしていたので,そちらに乗り遅れたら単なるノーショー扱いになって何の救済もなかったと思います.運が良ければ flat tire rule で次に空席がある便に振り替えてくれたかもしれませんが・・・

      • NWエリア

        Takさん
        ローラ解釈の件、失礼しました。なんか話が噛み合わないなーと思っていました。(笑)
        エアラインで、Flat tire rule ですか?こちらは誰が名付けたルールかとその思考を疑いたくなりますが、。

        別切りチケット手配で、同時間帯のオリジナル分を放棄予定(双方チケットがディレイ)となると確かに複雑な心境でしたね。

        (今後、こちらは、同日乗り換えの別切り手配などの場合、できるだけ同アライアンス内から選ぶようにしたいと思います。Thanks)

        • tak Post author

          NWエリアさん

          いえいえ,英語でも紛らわしいですからね (笑).
          Flat tire rule は空港へ来る途中のタイヤのパンクなど不測の事態でフライトに乗り遅れた場合,次のフライトに無償で振り替えてくれるという裏ルールで,私はなかなか粋なネーミングだと思うのですが.最悪,「ここへ来る途中事故に遭った」とか何とか言おうかと思いました.

  • KJ

    多少の?!トラブルでは動じない心を見習いたいです。

    私はDLで7年くらい前に日本からの出発便が機材不良で約7時間遅れたことがありました。
    最初の滞在都市は1泊のみの予定でそれだけ遅れてしまっては訪問する意味もないため、次の滞在都市への変更をお願いしたところ、マイルでのアップグレードによるビジネスクラスでしたが、何の配慮もなく即却下。次の滞在予定都市はハブ空港だったんですけどね。

    この時ゲートの案内は30分づつ出発が延びるいつものやり口(笑)でしたが、4時間遅れの案内に対し、サイトの予約をチェックすると「6時間遅れ」となっていたので、ゲート前でそれを確認(追及?)したところ、そのやり取りを聞きつけた他の乗客の方が騒ぎ出して大混乱に。そのせいかしばらく後にちょっと上役らしき係員を探し出し再交渉したところ、無事次の滞在都市へ航空券を変更してもらうことができました。

    ちなみにその時は成田から別の機材が飛んでくるという無理矢理な手段で、なんとか出国したことを覚えています。
    なにはともあれ無事ご帰宅できてよかったですね。

    • tak Post author

      KJさん

      ありがとうございます.まあ,こればかりは故障していてもいいから出発しろ!とは言えないですからね・・・(笑)
      7時間遅れは大変でしたね.私も,夕方着いて翌日には出ることは結構あるので,そこまで遅れると確かに滞在する意味はなくなるというのはわかります.こういうときDLはわりとフレキシブルな印象なのですが,日本だとかえってルールにこだわるスタッフが多そうですね.