羽田に国際線が増えてきたのは日本に用事がある場合には便利なのですが,国際線同士の乗継ではフライトの選択肢が限られてくるケースが出てきます.日本に提携相手がないデルタの成田離れは仕方ないとしても,例えばJALが成田便を減らすとアメリカンにも影響があるわけで,ユナイテッドの成田離れもANAの羽田シフトが一因かもしれず,中途半端に成田と羽田に分散することにより自分で自分の首を絞めている感じがしないでもありません.早いところ羽田に一本化すればいいのに・・・なんて言うと一部から怒られるのでしょうが.
で,成田と羽田に関連する路線の話題をいくつか.
デルタ,成田〜上海を運休・アトランタ〜上海を開設
デルタはノースウエストから引き継いだ成田発着のアジア路線を次々運休していますが,2018年7月からは上海線もカットされます.これで残るはシンガポール・マニラのみ・・・と思います.代わりに777でアトランタ〜上海線がスタートし,ますます成田回避の傾向が強まります.
ANA,成田〜ロサンゼルス増便
ANAが,現在1日1便の成田〜ロサンゼルスに10月29日から1日1便 (NH176/175) を追加します.これに羽田〜ロサンゼルスを加えると,ANAだけで東京〜ロサンゼルスに1日3便,ユナイテッド・シンガポール航空を含むとスタアラ全体で1日5便にもなります.東京〜ロサンゼルスの運賃は結構安いことが多く,すでに競争過多なのかと思っていましたが,そうでもないようです.
ANA,羽田〜ジャカルタ増便
一方の羽田についても,ANAがジャカルタへの深夜便を8月1日から追加しました.こちらも成田と合わせ1日3便になり,これだけの需要があるのかと少しびっくりです.
ニュージーランド航空,オークランド〜羽田就航
6月から,ニュージーランド航空がオークランド〜羽田線を開始しました.現状週3便で,毎日運航を目指しているそうです.今のところ成田線は毎日運航で変更はありませんが,本音は羽田一本にしたいのではないかと思います.ニュージーランドからアメリカへはロサンゼルスなど西海岸,ヨーロッパへはオーストラリア・中東などを経由するのが速く,日本で乗り継ぐメリットがありません.それなら東京都内への移動と日本国内線への乗り継ぎが便利な羽田しかいらない,ということになります.
Takさん、
羽田の国際線は何度か深夜便で利用したことがありましたが、先日JFK行きのJAL便で初めて午前便での利用をしましたが、とにかくキャパが足りていない印象がありました。
1)タクシーを降りて、カートで出発階に上がるキャパの無さ
カートが4台しか乗れないエレベーターが4基のみ?、出発階に上がるまでに10分は待ったと思います。
2)手荷物検査場の混雑
優先レーン利用でも10分以上の待ち時間
3)ターミナル内の人口密度が高い
成田の倍ぐらい人が居る印象で移動も人をかき分けてと言う印象
つけ麺の六厘舎が並ばずに食べられた事だけが好印象でそれ以外は中途半端な印象で、使い慣れた成田が恋しくなりました。
白熊さん
なるほど,キャパ不足ですか.滑走路のキャパは増えてもターミナルが追いついていないという状況ですね.昼間はアジアのみ・深夜に欧米線という棲み分けができていたときは問題なかったのでしょう.
そういえば,ターミナル2にも国際線を拡大して,現国際線ターミナルをターミナル3に改称するというニュースがありました.
http://www.aviationwire.jp/archives/126869
これでキャパ不足が解消するといいですね.