デルタ,悪天候後の正常運航復帰に4日以上 6


先週水曜 (4月5日) ,アトランタで相次いで豪雨があり,多数のフライトが欠航・遅延しました.ここまでは最近よくある話ですが,この影響が収束するまでなんと4日以上かかり,翌週月曜日にようやくほぼ平常運航に戻りました.大雪で丸1日空港が使えなくても翌々日ぐらいには普通になっていることが多いのに比べると,ずいぶん時間がかかった印象です.

これにはいくつかの要因が指摘されています.

まず,悪天候の予報が出ていると天候回復後早く平常運航に戻ることができるように機材とクルーをハブに留めておくなどの対策を取るのですが,ここまでの悪天候になる予報ではなかったため事前準備をしなかったこと.地方空港まで飛んだ後にアトンランタの天候が悪化すると,勤務時間超過となって滞在しなければならなくなり,これだけで十数時間の遅延です.この遅延はさらに機材・パイロット・FAが次に担当することになっていたフライトにも影響を及ぼすため,最悪3フライトがとばっちりを受けます.

もう一つの要因は,アトランタがデルタの大ハブであること.保有機材のうちなんと60%が通過するそうで,そんな空港が長時間閉鎖されたらたまったものではありません.

さらに,この混乱の最中にクルー配置を決めるソフトウェアがオーバーロードのためトラブルを起こしたという噂があります.そのため再配置がうまくいかず,せっかくパイロットがいるのに乗務できないという状況が多数発生したようです.ただ,クラッシュしたわけでないためかデルタからの公式発表はありません.

乗客からすると,アメリカンとの相互振替契約 (Interline Agreement) が切れたのが振替をしにくくした可能性があります.ユナイテッドのハブは近くにありませんが,アメリカンならシャーロットにあり,有効活用できたかもしれません

米系随一の信頼性を誇っていたデルタですが,大規模なシステムダウンに続き大きな汚点がついてしまいました.


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6 thoughts on “デルタ,悪天候後の正常運航復帰に4日以上

  • NWエリア

    Takさん

    UALのお陰でDLのネガティブなアトランタエリアのニュースは、全く知りませんでした。4日間も対応にかかるのは異常ですね、やはりどこぞの大統領のように組合を脱退して個別契約でなんでも出来るのではという考え方は、こういった有事・事態にはスムーズには対応できず、限界があるのでしょうね。今後の米国の新政権が抱え込む問題と対応・その結果の予行演習を事前に表現している事態とでもいったところでしょうか。
    ただUAの失態のお陰で、メディアではあまり騒がれなかったDLは、株価がぐんぐんと上がっているようですね。(笑)

    1週間前のデルタフライトでは、まさに旬な話題 オーバーブッキングが発生、出発日ホテルからオンラインチェックインを実施の際に、200ドルから500ドルでBIDシステムでの案内が画面上にあり、あまり乗り気ではなかったのですが、その日は移動のみでホテルは夕方のチェックインが数時間ずれても問題はない状況であったので、500ドルでBIDに参加。当日空港で10名のボランティアコールでは、座席が足りなかったらしく、新たに個別に名前を呼ばれる-アナウンスがありました。10人のボランティアより好条件での提示、もちろんBid以上の金額です。(ちなみに額はあえて伏せておきます。)次回日本への訪問の際のチケットにもご利用くださいというオファーで、非常に、丁寧な対応を受けました。次便はぞっとするような満席状態でしたが、数時間後のその次の後続便の座席をゆったりしたアレンジで調整いただきました。

    来週もUALではなく、DLを利用ですが、問題ありません。(因みに、数ヶ月前からのブッキングですが、)
    今回のUALの問題ですが、私的にはUALよりも、アメリカの警察/セキュリティのお粗末な対応が今回の問題の要因(NJ,アラバマやテネシーの問題を知っている在米の方なら分かるでしょうが)であります、そのとばっちりを多大に受けたUALを哀れにさえ感じますね。UAのスタッフは一般的に見ても、別に悪い印象でもないので、、。Sorry about it.

    • tak Post author

      NWエリアさん

      UAの失態は本当にDLには幸いでした.私も同意見ですが,PRのまずさが火に油を注いだ感じがします.その点DLはCEOがすぐに謝罪声明を発表していたのも,あまり騒ぎにならなかった理由かもしれません (システム障害の件は公表していませんが).
      私はチェックイン時にとりあえず最高額で入札したことはありますが,実際にVDBをした経験はありません.時間に余裕がある&そのエアラインを利用予定ならお得ですね.

  • 白熊

    Takさん、

    この期間に2日間、3人家族で11,000ドルを稼いだと言う記事が出ています。
    http://forbesjapan.com/articles/detail/15912/1/1/1

    個人的には20年以上前にお盆休み期間の日曜日に帰国するSFOからNRTへのUA便でオーバーブッキングが発生し、自由の利く学生だったので現金(チェック)600~800ドルと言う条件でボランティアした事がありますが、ギフトカードとは言えは申告が必要なのかな?などと考えてしまうほどの金額で、ある程度の予想が出来ればこれで生きていけますね(笑)。

    • tak Post author

      白熊さん

      私もその件は英語版で知りました.法定の上限が1350ドルなので3人が1回IDBされると約4000ドルですから,大量欠航に乗じて複数回やると可能性としてはありですね.今後は1人1回VDBしただけで同じくらいもらえる可能性もありますが・・・
      http://onemileatatime.boardingarea.com/2017/04/14/delta-denied-boarding-compensation/
      ただ最近はエアラインも予測がうまくなっているので,生活の糧にするのはどうでしょう? (笑)

      • NWエリア

        Takさん

        DLが今後のオーバーブック時での対応を、法定限度をも見直し、UAよりも先回りして優等生的な形でPRしたかのようなリリースですね。もっともこれは大げさなUAに対しての引き離し目的(リップサービス)だけであって、DLがわざわざ9950ドル/PPへの上限額対応に真剣に応じるということは彼らのプランには毛頭ない気がします(笑)。ただし契約社会の米国にて、Black and whiteにして打ち出したという点では、立派ですね。(アトランタで発生した事態にこの金額上限を適用するのかも疑問です。)
        国際社会に目を向けますと、GNPが数千ドル程度の国も数多くある現在、たった1日で、米国内で予定の飛行機に搭乗出来ないという理由で、航空会社が顧客に支払うコンペンセーションの金額/即日分としては、いかがなものかとも思いますが、、。

        白熊さん 私も、VBDには何度も連続して遭遇すること等は皆無に等しいでしょうから、 あてにすること自体 難しいと思います。 :)

        • tak Post author

          NWエリアさん

          おっしゃる通りPR狙いの匂いがしますね.実際に最高額を提示しなければならないケースは非常にレアだと踏んでいるのでしょう.社外秘の内規ならともかく,公表してしまったらそれを期待して粘る人が増えないかと他人事ながら不安になってしまいますが (笑).