敵の敵は味方 10


部外者から見るとちょっと面白い話が出てきました.

エミレーツの777がシアトルで故障したため,デルタから油圧系の小さなパーツ (300ドル) を譲ってもらいました.業界内の協定で,こういうときはできるだけ助け合うことになっているそうです.ところが,インストールまでしたところでデルタが「やっぱり売れない」と取り返してしまいました.あちこち探し,最終的に提携しているアラスカ航空からパーツを提供してもらい,約6時間半遅れで出発できました.

デルタによれば拒否の理由は「最後の1個だったから」ということですが,エミレーツはクレジットカードによる支払いを拒否されたと言っており,両社の話がいまいち一致しません.それに最後の1個なら最初から断れば良さそうなものですが,なぜ一度了承したかはデルタ自身にも不明だそうです.

普通のエアラインなら他愛もなさそうな事件ですが,中東系3社が政府の支援を受けているため公正な競争ができないと痛烈に批判しているデルタだけに,途中でいやがらせのための横槍が入ったのではないかという憶測が出るのは仕方ないところです.しかもデルタに代わってエミレーツを助けたのがシアトルの覇権を争うアラスカ航空とあって,役者は揃っています.

昨年はアトランタでカタール航空の就航初便にわざとバスゲートを使わせたのではないかという話もありました.火のないところに煙は立たないといいますが・・・?


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10 thoughts on “敵の敵は味方

  • 大阪球場

    takさん

    興味深い話ですね。デルタもアラスカも777は運行していないように思うのですが、きっとボーイング機種ではいくつかの部品は共通化してるんでしょうね。

    それはさておき、おそらくデルタのローカルオフィスはいつものことと部品を譲ってあげたと思うのですが、後になってデルタの本社から横やりが入ったという感じでしょうか。現場ではお互いさまで助けあっていく必要があるのは分かっていても、本社のきれいなオフィスに座っている連中にはそんなことわからないのでしょう。どこの会社でもよくあることのように思いますが。

    僕がエミレーツの乗客なら、後日このようにして分かったらデルタを嫌いになってしまいますね。敵に塩を送ることも必要だとは思うのですが。

    • お好み焼きは広島風

      大阪球場さん、Takさん

      大阪球場さん、始めまして。
      私も正に大阪球場さんと同様なコメントをしようとしたところ、大賛同です。

      現場こそ、安全第一、お客さま最優先で助け合いなのでしょうが、
      ホワイトカラー(?日本語?)には分からないのでしょうね。

      自身もそうなっていないか、見つめなおさないといけないですね。

      • MF

        エミレーツの乗客でなくても、こんな話を聞くと、デルタの企業イメージが下がり、マイナスでしかないと思うのですけど、、、デルタの意地悪にしか外からは見えず、嫌いになりそうです。

        デルタのイメージが悪代官に重なります。ただし、代官がいじめているのは、貧乏な市井の人ではなく、お金持ちの姫や殿?結局、迷惑を被るのは部外者である乗客という感じですよね。

        せこいいじめにエネルギーを使うくらいなら、そのパワーを顧客サービスのほうに向けて欲しいです。

        • tak Post author

          MFさん

          中東系エアライン批判もそうですが,大人気ない感じですよね.しかもよくわからないのが,業績はDLの方がむしろ好調で,EKがやや苦しんでいることです・・・
          トランプとの会談が「空振り」に終わって,少し目を覚ましてくれればいいいのですが.

      • tak Post author

        お好み焼きは広島風さん

        真相はわかりませんが,本当にこういう状況だったとすると,DL (上層部) にはもっと大人になってほしいところですね.

      • 大阪球場

        お好み焼きは広島風 さん、
        ご賛同いただきましてありがとうございます。
        その通りですね、自分自身も同じようなことをしていないか、見つめなおすいい機会のように思います。

    • tak Post author

      大阪球場さん

      DLは777を持っています.しかし,ASから部品を調達できたということは一般的な油圧関係の部品だったのでしょう.
      現場の単純ミスの可能性もありますが,おっしゃるシナリオも大いにありえますね.それにしても,どこからこの話が漏れたか気になります.

  • 匿名

    エミレーツはアラスカのパートナーエアラインですし、AOGで困ったときの迅速なサポートはお互い様、当然でしょうね。
    またアラスカは、ボーイング工場のお膝元で、メンテ・パーツなどB社からの融通は目をつぶっていてもできるくらい簡単でしょう。
    アラスカ機材もボーイングの新しい機体のものがほとんどです。

    山田君  差別はダメ、 アラスカには、座布団 3枚あげて、 ジャイアンからは座布団全部没収   といった感じですね。

    以前デルタに乗ってスーツケースが壊れた際、空港では全く対応してくれなかったのですが、隣で見ていたアラスカのスタッフは、うちなら補償するレベルですねと言ってくれたことを思い出しました。デルタのマネージャーの名前を控えて、壊れたカバンの写真を取って、事情を明記しデルタ本社に手紙を送付したら、忘れたころ、150ドルのチェックが戻ってきました。それ以降は、2社競合路線ではアラスカ利用です。

    ジャイアン嫌いの新大統領のネタの一つになれば、コメディーとしても面白いですね。 (笑)

    大阪球場さん、ちなみに アラスカの機材メインは、737ですが、777というのもあるんですよ。機体ではなく、便名ですが、。それが偶然にもジャイアンのハブのアトランタ発です。

    • tak Post author

      NWエリアさん (ですね?)

      ボーイングから直接調達できなかったのかとちょっと思ったのですが,SEAからは意外と距離がありますし,ボーイングも生産拠点を分散していますので,シアトル工場にはなかったのかもしれません.
      ASのカスタマーサービスは定評がありますね.

      • NWエリア

        ザッツライト。PCで掃除ために、たまにクッキーをクリアするのですがその際に一部データ(名前)が消えたようです。
        おそらく、エミレーツはボーイングに聞く前段階で、SEA空港で、先にパートナーエアラインのASに聞いたのでしょう。

        案外高性能なパーツ(アクチュエーター)は日本製のものであったりします。