ブリティッシュエアウェイズとイベリア航空の親会社IAGがアイルランドの航空会社エアリンガスを買収するのに伴い,2017年中にエアリンガスがワンワールドに加盟する見込みとなりました.さらに,アメリカン・ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空・フィンエアーが参加する大西洋路線のジョイントベンチャーにも加わる予定です.なお,エアリンガスはかつてワンワールドの一員でしたが,2007年に脱退したので正確には「再加盟」ということになります.
エアリンガスの現在の提携先はブリティッシュエアウェイズ・キャセイ・カンタス・ユナイテッドですが,ワンワールドに加盟すればアメリカンやJALでもマイル加算・特典予約が可能になります.ユナイテッドとの提携はそのうち解消されるのではないかと思いますが,JALとエールフランスのような例もあるのでなんとも言えません.
エアリンガスはA330でダブリンなどからJFK・ニューアーク・ボストン・ワシントンDC・ロサンゼルス・サンフランシスコ・シカゴ・オーランド・トロント・ハートフォード (コネチカット) に就航しており,2017年9月からはマイアミにも飛ぶ予定です.
大西洋路線の特典はサーチャージの高いブリティッシュエアウェイズしか取れないことが多く,アメリカンのマイルでもエアリンガスのフライトが取れるようになるのは大歓迎です.もっとも,親会社がブリティッシュエアウェイズと同じになるということは,こちらにもサーチャージ強制徴収の網がかかる可能性は高いですが・・・
私は一度だけワシントン・ダレス〜マドリードという路線でエアリンガスに「乗った」ことがあります.微妙な表現になっているのは,エアリンガスがユナイテッドの下請けとして運航していた路線だったから.コードシェアですらなく,完全にユナイテッド便として販売されていながら,乗務員も機材もエアリンガスという不思議なフライトでした.あのときは2-2-2配置の斜めシートでしたが,現在のビジネスクラスのシートはブリティッシュエアウェイズよりも良さそうです.
OW加盟エアラインが増えるのは朗報ですね。
IAGが買収したのであればBA金のボーナスアビオス100%も期待できます。
後はIBのようにEIとついたフライトでもBA上級会員維持に必要なBAフライトと見なしてくれれば更に良しです。
さんどらさん
ワンワールドに加盟させるということは,IBと同じ扱いになるのではないかと思います.しかしアビオスプログラムも2017年に大きな変更 (統合?) を控えているようで,油断できません.
http://viewfromthewing.boardingarea.com/2016/11/04/british-airways-avios-changes-coming-2017-cuts-coming-ba-product-become-like-norwegian/
最近、林景一氏の「アイルランドを知れば日本がわかる」という本を読んでいて、アイルランド・ダブリン訪問を回想していたところです。ちなみに、米国芸術界/文学界で名を馳せたジョージア・オキーフ、スコット.フィッジェラルド、ユージン.オニールなどはアイリッシュ系です。
エアリンガスには、一度ダブリンからトロントまで搭乗したことがあります。ターキッシュ.エアラインと似たようなイメージ、比較的良いイメージがありますね。(笑)過去イギリスに侵略されたアイルランド国民からしてみれば、イギリス資本による同国エアライン買収は、了解できない方々も多いのではないかと思われますが、。ユーロ圏内➕脱退した英国を含む欧州エリアでの相互協調や恩恵を考慮すれば、やむを得ずという状況だったのでしょうか。
ブリティッシュエアの特典チケット利用時のサーチャージの強制徴収はいただけませんよね。欧州内で、エアリンガスは比較的割安なエアラインであるため、(AS上にても)従来のスタアラ同様にサーチャージ無しの特典サービスになるのではないかと期待しています。
NWエリアさん
アイルランドは私も一度行ってみたい国の一つです.そういえば国の規模のわりに有名な芸術家が多いですね.
BAと同じグループに入るというのは,スペインよりは近いとはいえ確かに両国の歴史を考えると不思議な状況ですね.それにしても,今度EU内外のエアラインを抱えてどう運営していくのか,興味はあります.
これまではおっしゃる通りダブリン発着の航空券が安かったのですが,エアリンガスが独立エアラインだったというのも一因だったと思いますので,IAG買収・ワンワールド加盟でこういう利点がなくなってしまうのではないかという危惧があります.