アラスカ航空がヴァージンアメリカを買収することが決まった後,買収手続き完了の目標が10月17日に設定されていました.ところが,司法省が「競争が減る」と待ったをかけたために手続きができない状況が続いていましたが,ようやく以下の条件で買収が認められそうな雰囲気になってきました.
- デルタとのコードシェア解消
- アメリカンとのコードシェア縮小
- ロサンゼルスとサンフランシスコのゲート2〜4個返上
自社のネットワークの小ささをコードシェアで補完していたわけで,買収すればもういらないでしょ,というのは正論ではありますが,ヴァージンアメリカとの重複が仇になる可能性があります.また,コードシェアとマイレージプログラムの連携は別物とはいえ,もし将来的に特典フライトやステータスの相互利用がなくなるようなことになると,デルタ・アメリカンの上級会員が離れてしまいそうです.
ところで,手続きが遅れたとばっちりを受けたのが新規納入されたばかりの737-900.なんでも,合併手続き完了記念のためにお披露目しようとして,記念の特別塗装を施したまではよかったのですが,手続きが遅れているために就航させようにもさせられないのだとか.飛んでいない飛行機を抱えていては損をするばかりですから,アラスカ航空としては何でもいいから早く認めてくれというところかもしれません.