ハンブルグも他のドイツの都市と同じく古い建物や教会が多い街並みですが,きらびやかな装飾に彩られたものは少なく,レンガ造りの地味な建物が多い印象です.
これはそのような建物の典型で,パークハイアットの近くにある Chilehaus.
ヴェニスほどではありませんが,運河が縦横に通っています.
演奏会に向かうところなので,もう夕方です.
運河の両岸もレンガ造りの建物ばかり.
演奏会は北ドイツ放送交響楽団というところのもので,チケットは Elbphilharmonie というホールのウェブサイト経由で購入しました.そんなわけでグーグルマップで探して出てきた Elbphilharmonie を目指して歩き,20分ちょっとで着いたのですが,建物はあるものの周辺が工事中で入口が見当たりません.さらに,もう開演30分ほど前なので集まってきた聴衆で混雑し始めてもよい頃ですが,周辺のレストランに食事に来たらしい人たちばかり.おかしいなと思ってチケットを見直すと,なんと会場は Laeiszhalle という全然違うホールです.後で調べると Elbphilharmonie はまだ建設中だそうで,入口が見当たらないのも当たり前.
慌ててグーグルマップに相談すると,徒歩でも地下鉄でも25分前後という返事です.切符を買ったり電車を待ったりするともっとかかるだろうということで徒歩,いや競歩で行くことにしました.
なんとか開演数分前に到着.しばらくうろうろしてやっと席を見つけたら,こんなところでした.
確かに22ユーロと1階席の脇にしてはずいぶん安いなと思ったのですが,舞台がこんなに高いとは想定外でした.指揮者はかろうじて見えるものの,チェロのソリストは一度も顔が見えず,ほとんどセカンドヴァイオリンの背中ばかり見ることになりました.曲目はラヴェル,ドビュッシーなどフランスものばかり.前半はマイナーな曲でしたが,最後はボレロで盛り上がって終わりました.
あれだけホールの多い東京でも場所を間違えたことはなかったのですが・・・いや,びっくりしました.