旅する動物たち 2


飼い主と一緒に飛行機で旅行する動物として多いのは犬や猫でしょう.大型犬は貨物室に入れられます.小さなものは檻に入れて客室に持ち込むことができますが,フライト中に檻から外に出すことはできません.私も何度か見かけたことがありますが,幸いキャンキャン吠えるようなのはいませんでした.
もちろん盲導犬などサポート用の動物は例外です.盲導犬は大きいですが,貨物室に入れられてしまっては役に立ちませんね.
アメリカでは,それに加えて emotional support animal という例外カテゴリがあります.鬱のような精神的な病気の症状を緩和するための愛玩動物で,精神科医などによる診断書があり,航空会社が認めれば檻に入れないで客室に乗せることができます.
これも普通はかわいい犬か猫なのですが,先日USエアウェイズ便になんと豚を emotional support animal として乗せようとして降ろされた人がいました.写真を見る限りでは,ちょっと関わり合いになりたくないほど立派な豚ですが,大きさや種類ではなく,飼い主が荷物を収納している間に生理的な欲求を満たしたり(!),吼えたりしたのが問題だったようです.
なお,彼氏あるいは彼女を emotional support animal として搭乗させれば航空券代が1人分浮く,などと考えると各方面で問題になるので,やめておいたほうがよいかと思います.
一方ルフトハンザは,ハヤブサを客室に持ち込むための専用カゴを開発中だそうです.中東ではハヤブサを用いた鷹狩りが盛んということで,マニア向けの宣伝材料にするつもりのようです.どんなカゴかわかりませんが,猛禽類と一緒に密閉された空間にいるのはちょっと怖い気も.
最後は知り合いのアメリカ人の話.日本びいきで,庭の池で日本産の錦鯉を飼っています.最初その話を聞いたとき,”koi”がなかなか「鯉」のことだとわからずとんちんかんなやりとりがしばらく続きましたが,それはともかくとして.「アメリカでも売ってるんだ」と感心していたら,なんと日本出張の際に買い求め,ビニール製の「水槽」に入れて自分で運んできたのだそうです.もちろん100mlどころの水量ではありませんから9/11以前の話です.


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2 thoughts on “旅する動物たち

  • グローバル・フライヤー

    最近アメリカではサポートアニマルの制度の乱用が目立ちます。
    サービスドッグベストとIDを購入し機内に犬を持ち込む人が増え、メディアでもよく取り上げられています。
    その理由としてサポートアニマルには手数料が掛からず、一緒に搭乗できるためです。
    サポートアニマルの制度もGlobal Entry や TSA Pre✓並の審査をしなければ乱用が増える一方だと思います。
    http://www.johnnyjet.com/2014/10/are-travelers-abusing-the-system-with-service-animals-on-planes/

  • tak-airtravel

    グローバル・フライヤーさん
    そういえばサポートアニマルなら無料にもなるんでしたね.どうも制度の抜け穴を使って得をしようとする人が多いようです.ハンディキャップの優先搭乗もときどき問題になりますし・・・