ダイバート


いろいろな理由で目的地とは違う空港に着陸 (ダイバート) せざるを得ないことがあります.多くは天候ですが,機材故障,急病人,燃料不足の場合もありますし,機内で乗客が暴れたとかいう場合もあります.
私は2回だけ経験したことがあり,いずれも天候が原因でした.1回目は大昔 (子供の頃) で,伊丹発の熊本行きが台風?で福岡へダイバートし,結局バスで熊本へ向かいました.2回目は数年前,エミレーツのドバイ行きが霧で近くのFujairahという空港に着陸しました.滑走路端に誘導路がなく,Uターンしなければならないほどの小さな空港でどうなることかと思いましたが,3時間ほど後にドバイへ向かって再び離陸しました.もともと慌しい出張でその後のフライト組みなおしに苦労したのは別の話.
ところで,長距離国際線で海の真ん中など人里離れたところを飛んでいると,今何か起こったらどこへ着陸するんだろうと思ったことはありませんか? 急病人の場合は医療設備のないところへ着陸しても仕方ありませんので,ある程度大きな都市へ向かいますが,機材故障ですぐに着陸しなければならない場合はとんでもないところへダイバートすることがあります.
1年ほど前にデルタのヨハネスバーグ~アトランタ便が,大西洋のど真ん中のアセンション島にダイバートしたことがあります.ここはイギリスの空軍基地で,民間定期便はありません.
先日,やはりデルタのアムステルダム~シアトル便が,A330機の機材故障でカナダのイカルイトというところへダイバートしました.こちらは一応民間定期便もある空港ですが,もちろんA330の全乗客を収容するような設備はありません.
いずれも代替機が送り込まれるまでかなりの時間過ごしたようです.
ダイバート経験をしてみたいという奇特な方は,冬に757で運航されるヨーロッパからアメリカ東海岸への便に乗るとよいと思います.757の航続距離ぎりぎりの距離なので,少し向かい風が強いとカナダに給油のための着陸をすることが少なくありません.その場合はカナダのガンダーというところに着陸することが多いようです.
もちろんダイバート先は何か起こってから決めるわけではなく,フライトプランを立てるときに経路上の着陸可能な空港をリストアップしておきます.双発機の場合は,常に着陸可能な空港まで*分以内のところを飛ばなければならない,という規定があり,ルート選定の制約になります.現在の最大は777-300ERなどの330分で,これだけあれば地球上のほとんどのところを飛べるそうです.

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