はじめてシリーズ最終回は,初めてマイルを使って特典航空券を予約したときのお話.
アメリカへ来る前,日本に住んでいた頃から出張や旅行では主にスターアライアンス系に乗っていましたが,マイルはなぜかルフトハンザのMiles&Moreに貯めていました.別にヨーロッパに行くことが多かったわけではなく,むしろANAやユナイテッドに乗ることの方が多かったのですが,最初にマイレージプログラムに入ろうとしたのがたまたまルフトハンザに乗ったときだったのか,今となっては記憶は定かではありません.
Miles&Moreでは一度獲得したステータスは2年間有効で,2年間のうちどちらかでもステータス基準に達すると,さらに2年間延びます.私の場合,多い年には年3回ぐらいアメリカかヨーロッパへの出張がありましたので,日本にいた最後の数年間はFrequent Traveler (スターアライアンスシルバー相当) を維持していましたが,このレベルではルフトハンザで飛ぶとき以外,あまりご利益はありません.ただ,ユナイテッドがエコノミープラスを導入し始めた頃はスターアライアンスシルバーにも無料で開放していたので,それは有難かったです.あるときから自社上級会員のみになり,急に後ろの方の席が割り当てられるようになってしまいましたが.
この頃はマイレージに関心がなく,一体どのくらい貯まっているのか全く把握していませんでした.あるときスイス航空でチューリッヒへ出張した帰り,飛行機の中でまとまった仕事を済ませなければならない事態になり,エコノミーでは厳しいなと思いチェックインのときにマイルを使ってアップグレードできるかどうか聞いてみました.必要マイル数やアップグレードの仕組みなど全然知らない状況でしたが,たまたま枠が空いていたらしく無事にアップグレードできました.そこで初めて自分が結構なマイル数を持っていることを知ったのですが,実際に使うまでには至りませんでした.
その後,ルフトハンザのマイルでユナイテッドのフライトに使えるアップグレード券を発行してもらうというちょっと手の込んだことをやったりしましたが,初めてマイルで特典航空券を発券したのはアメリカに住んで2年ほどたってからです.マイレージプログラムをユナイテッドに切り替えたので,ルフトハンザのマイルが宙に浮いた状態になっていました.今思えばもったいない使い方でしたがホテル宿泊などに使った後,まだ残っていたマイルでいよいよ特典航空券を予約してみようと思い立ちました.すでにFlyerTalkなどで情報を集めており,マイルを使うならファーストクラスと決めていました.
このとき取ったのがフランクフルト~チューリッヒ~モントリオールのスイス航空ファーストクラス.フランクフルトのファーストクラスターミナル,ユナイテッド以外の国際線ファーストクラスを初めて体験し,衝撃を受けました.
これに味をしめて,ユナイテッドマイルを中心に特典航空券をどんどん取るようになったのはここに書いてきている通りです.