FAにもIT化の波


デルタが,FAにスマートフォンを配布するそうです.第一の目的はクレジットカード決済をリアルタイムにすること (以前は機内でカード情報だけ記録し,到着してから決済していたので,不正使用に対応できなかった) だそうですが,いずれは天気,乗継など個々の乗客に合わせた情報を素早く取り出せるようにしたいようです.
普通,機内で参照できる乗客情報はマニフェストと呼ばれる名簿に載っているものだけです.名前,席のほか,航空会社によってエリートステータス,チケットの種類 (アップグレード・特典・正規運賃など),乗継情報が出ているようです.特別なVIPは出発前のミーティングでも伝達があるものと思います.いずれにしても,出発してしまったら情報は固定で,フライト中の状況変化に対応することはできません.ところが,例えば乗り継ぐ予定のフライトがキャンセルになったことが前のフライト中にわかれば,早めに対処することができます.
同様の試みは他社でもう始まっていて,ブリティッシュエアウェイズはパーサー格のFAにすでにiPadを配布しているようです.そういえばカンタスのパーサーもiPadを持っていました.パイロットも含めマニュアル類を電子化するというのは,更新の手間や軽量化を考えてしばらく前から進んでいます.さらに乗客の情報が手元の端末に入っていれば,FAはいちいちマニフェストを覚えなくてもよくなりますし,今までは覚え切れなかった詳しい情報が使えるようになります.
ところが,こういう技術が出てきたときの常として,余計な情報まで使い始めるのでは,という心配をする人もいるようです.私は,サービス向上が主目的である以上,自然に歯止めがかかるのではないかと思っています.
例えばデルタの場合,ほとんどの機体でWiFiが使えるので,極端な話乗客の名前をググることもできるわけです.私の本名でググられると今の会社どころか前の職場までわかってしまいますが,それをネタに話しかけられても気持ち悪いだけです (喜ぶ人もいるかもしれませんけど).オンラインだとそんなことは気にせず使える情報は何でも使おうという気味の悪いサービスも存在しますが,人と人が直接向き合う機内では極端なことは起こらないだろうと楽観しています.

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