はじめての (国際線) ファーストクラスはアメリカに転職してきた頃なので良く覚えています.実はこれがマイル遊びにはまったきっかけかもしれません.
アメリカの会社に転職が決まり,家探しのために一度渡米することになりました.仕事は10月開始だったのですが,アメリカのアパートはだいたい9月スタートの新学期に合わせて8月中に決まってしまうので,それまでに一度見ておいたほうがいいということになったのです.
いったんロサンゼルスの本社に寄るため,最初の区間は成田~ロサンゼルスでした.会社がユナイテッドの航空券を取ったのですが,ビジネス正規運賃なのにちょっとびっくりしながらも,ありがたくユナイテッドのラウンジ (当時はレッドカーペットクラブという名前でした) を使わせていただき,時間になったのでゲートへ.搭乗券を機械に入れるとピンポーンという音がして係員が「本日ファーストクラスにアップグレードさせていただきました」と言うではありませんか.
8月ということで察した方もいるかと思いますが,お盆直前でエコノミーがオーバーブッキング状態だったので,ドミノ的にビジネスからファーストへのアップグレードが起こったのです.
当時,私にとってはファーストクラスという響き自体が異次元のもので,乗っているのは芸能人か社長というイメージだったので,おののきながら左の通路に入り,最前列通路側の自席に座りました.シートは今のものからは一世代前ながら,完全に水平になるのに感動.そもそも777の一番前にいるというのが変な感じです.いったいどんな人が乗っているのだろうとそれとなくあたりを見回してみましたが意外と普通の人たちで,ロスへバカンスに出かける芸能人らしい客はいませんでした (笑).まあ,そんな人は普通JALかANAに乗るんでしょうね.
食事の内容はほとんど覚えていませんが,フルフラットのシートでぐっすり寝た後,起きたらすぐにFAが朝食はどうかと聞きに来たので,ファーストではみんなと同じタイミングで食べなくてもいいんだと感心したのは覚えています.
当時なぜかルフトハンザのプログラムにマイルを貯めていましたが,いつもシルバー (フリークエントフライヤー) 止まりでした.この年は日本~アメリカの往復で飛行機に乗ることが多く,年末に初めてセネター資格を獲得.ルフトハンザから送られてきたセネターの案内が,上級会員特典を意識し始めたきっかけです.
どうも同じスターアライアンスでもアメリカに住むならユナイテッドの1Kの方が良さそうだということに初めて気づき,翌年から切り替えました.マイルやアップグレード券を使えば社長でなくてもあのファーストクラスに乗れる,という驚きは,間違いなくこの世界にはまった原因です.