シンガポールでは,他国ならほとんど問題にならないような行為が意外と重罪になることがあって要注意ですが,これもその一つかもしれません.
どうやらシンガポールではラウンジ利用などエアサイドに行くためだけのために払い戻し可の航空券を購入し,実際に使わないのは法律違反になるようです.通常,エアラインの運送契約では乗る意思のない航空券を購入するのは禁止されていますが,あくまでも契約違反であって法律違反ではありませんし,実際にそれでエアラインからペナルティが課されることもほとんどありません.
これに対し,チャンギ空港では今年前半だけで59人が搭乗券の目的外使用で逮捕されました.昨年・一昨年はいずれも年間で20人強だったということなので,かなりの急増です.有罪になると2年以下の懲役または1000ドル以下の罰金を課せられます.シンガポールでは飛行機に乗るには必ずイミグレを通らなければならないため,出国審査で提示した搭乗券通り出発しないで入国するとすぐに当局にばれるという特殊事情もありますし,エアラインもノーショーを当局に報告することになっているそうです.シンガポールに到着後,その先のセグメントを捨てて入国するだけなら報告されても問題ないとは思いますが,一応気にしておいた方がよいかもしれません.
以前,18日間チャンギ空港のプライオリティパスラウンジを渡り歩いて過ごした人が逮捕されたというニュースを聞いたときは,そんな極端なことをすれば当然かなと思ったのですが,実はそこまでしなくても犯罪になるようです.子供やお年寄りの見送りなど,どうしてもエアサイドに行く必要がある場合は,エアラインに搭乗券の代わりになる書類を出してもらった方がよいでしょう.
数年前、もっとすごいツワモノが中国にいました。
こちらはオトガメなしのようでした。
http://nypost.com/2014/01/29/man-uses-first-class-plane-ticket-to-eat-free-for-a-year/
グローバル・フライヤーさん
このニュースも記憶にあります.「乗るつもりだった」と言われてしまえば反証は難しいでしょうし,やはり普通はこれだけで罪には問えないようです.しかし,どうせやるならLHとかがいいですね.
SINではないですが、比較的最近までBKKは、イミグレを通っていない人が飛行機に乗ったことを検知しない空港として、裏社会の人によく利用されていたそうです。BKKへの到着便に名前がなく、BKKの出国名簿にも名前なくても、なぜかそのまま日本に入国できたそうです。(その人は一体どこから来たのでしょうかね。)いまは駄目みたいです。空港によってできたりできなかったりということは、情報システムの問題なのでしょうね。
satoさん
到着便に名前がないということは,搭乗券を使わずに潜り込んだということでしょうか!? 確かにBKKあたりには高飛びしたことを知られたくない人がいそうですね.アメリカやイギリスはそもそも出国審査がないので,そっちはまだわかるのですが.
Takさん
シンガポールは、煙草の吸殻(こちらは喫煙しませんが)チューインガムを公共の場で捨ててもいけなかったですよね。
グローバルフライヤーさんのCHINESEのこういったXXな行為に対しては、元東京都知事の石原さんの皮肉たっぷりのコメントが聞きたくなります。
NWエリアさん
そういう行為はシンガポールでは要注意ですね.吸殻 (路上喫煙) は最近日本でも厳しくなってきているようですが.
告白すると,友人のラウンジ利用のためだけに特典航空券を発券し,その後キャンセルしたことは一度だけあります (笑).