実施期限を25日に控えたアメリカの大型電子機器機内持ち込み禁止措置に対し,エミレーツが対策に乗り出しました.
ドバイでアメリカ行きフライトに乗り継ぐ乗客を対象に,持ち込み禁止になる電子機器をドバイのゲートで集め,「慎重に (carefully)」箱に詰めて荷物室に保管してくれるというのです.これで安心だと思えるとすれば,1フライト目では通常通り機内に持ち込めることになります.ただしドバイが出発地の乗客に対しては,電子機器を預け荷物に入れることを求めています.
ところで,対象フライトがアメリカ「直行便」か「ノンストップ便」か不明確だったのですが,上記リンク先によれば「ノンストップ便」のみ,つまりミラノ〜JFK,アテネ〜ニューアークは対象外ということになりました.
カタール航空も Travel Alert ページに “Qatar Airways has made special arrangements to assist passengers in securing their devices in the aircrafts’ baggage hold” と書いていますが,具体的にどのような対応なのかはわかりません.
エティハドは,預け荷物に入れるようにというアメリカの通告そのままの文面になっていて,今のところ特別な対策を取る考えはないようです.
各社とも影響が小さいことを強調したいのはわかるのですが,フライト中のエンターテイメントは十分あるよとか,機内WiFiの利用者はほとんどがスマートフォンを使っているとか,機内でタブレットやラップトップPCが使えないことしか考えていなさそうなのが気になります.本当に怖いのは預けた電子機器が盗まれたり壊れたりすることであって,出張や旅行に携帯電話以外の電子機器を持って行くなと言っているのと同じことだとわかっているのでしょうか.
確かに、機内で使うかどうかという問題ではないですね。盗まれたり壊れたりしないか、これにつきます。その懸念が十分理解されているのかは疑問ですね。
それにしてもスマホはOKで、タブレット、ラップトップPCはダメなんて、100ミリリットルで区切った液体物みたいですね。
donさん
そうなんですよ.エミレーツの方法はチェックインカウンターで預けるよりは少しましな感じがしますが,何も起こらないとは言い切れません.
イギリスのルールは大きさ (16cm x 9.3cm) で区切られていて,まさに液体物みたいです.ただその方がはっきりしていてわかりやすいと思います.