私が頻繁に飛ぶようになったのはここ8年以内のことでそれ以前の記憶はあやふやですが,いつの間にか飛行機旅行から消えたものを並べてみました.
紙の航空券
Electronic Ticket, いわゆるEチケットは1994年頃から使われ始め,2008年6月以降IATA加盟航空会社発行の航空券は全てEチケットになったそうです.そういえば日本にいた頃,たまの出張のときにもらう航空券が横長の厚紙からいつの間にかA4のEチケット控えになっていました.
紙の航空券のときは「紛失したら乗れない」と随分脅されたものですが,Eチケットになってその心配はなくなりました.逆に,紙のときは安い海外発券の最初のセグメントを勝手に破棄して,出発地を変えるなんていうこともできたようです.今そんなことをしたら残りの予約がキャンセルされてしまいますので,嫌でもポジショニングしなければなりません.
数年前,エミレーツで遅延のためにもとのフライトに乗れなくなったとき,代替便の航空券がなぜか紙でした.目的地を変えるややこしい変更だったので,Eチケットではあまりに面倒だったのかもしれません.
リコンファーム
かつてはフライト72時間前までに航空会社に電話し,乗る意思を伝えることになっていました.携帯電話も一般的ではなかったので電話を探さなければなりませんでしたし,英語が苦手だった頃はこれもストレスでしたが,いつの間にか不要になっています.ノーショーの予測精度が上がったのか,この電話を受けるオペレーターの人件費を削減したかったのか,それとも他の理由があったのかよくわかりませんが,今考えるとかなり無駄な作業でした.リコンファームしなかったから乗れなかったという話も聞いたことがありません.
しかし今のように弾丸旅行ばかりしていると絶対に忘れそうです.出発前に復路のリコンファームをしなければならない場合もありそうなので.
喫煙席
私が覚えているのは,かつて後方の数列が喫煙席に設定されていたことです.もちろん禁煙席との仕切りはないので,後ろの方を割り当てられたら嫌だなと思っていました.今では禁煙サインの代わりに電子機器利用可サインが付いている飛行機もあります.また前方にエコノミープラスがあったりするので,全クラスに喫煙席を設けていたら座席管理がややこしそうです.
ところで,全席禁煙なのにトイレに灰皿があるのを不思議に思ったことはありませんか? これは,万一ルールに反して吸う輩がいた場合に消せるように残してあるのだそうです.
機内電話
米系だけかもしれませんが,2000年代初め頃まで?はシートに電話が設置されていました.エコノミーの場合,真ん中席のシートバックにコードレス電話の子機のようなものがはまっていて,クレジットカードを読み取らせて料金を支払う仕組みだったと思います.そこら中で使われたら騒音が大変なことになりそうですが,使っている人を見たことがないので,おそらく料金がバカ高かったのでしょう.そのうちシート更新で姿を消しました.今やエアラインによっては機内で携帯が使える時代です.
空港チェックイン・座席割当
これは完全にはなくなっていませんが,いずれもオンラインでするのが普通になってきました.昔は早めに空港へ行かないと好きな席が選べない,いやぎりぎりに行った方がOpUpの可能性が高いかも,と悩んだものですが,もう関係ありません.
こうなると上記のリコンファームと同様,チェックインも存在意義が問われそうですが,これは空席待ちを乗せるタイミングとして一応意味があると思います.つまり,期限 (通常出発30〜45分前) までにチェックインしない人がいたら,安心して空席待ちの人に割り当ててよいわけです.これがなければ次の締め切りは出発10〜15分前のゲートとなり,定時出発へ向けて地上スタッフへのプレッシャーが大きくなります.
あと何かありますか? なお,「豪華な機内食」などアメニティ面の衰退は,挙げるそばから悲しくなるだけなのでやめておきましょう.
takさん、
懐かしいです。
うーん、このほかに思い浮かぶものは、真っ先にはバルクヘッドにある大きなスクリーンでしょうか。今でも一部には残っているかもしれませんが。伊丹ー羽田路線などで見る、色の薄いNHKニュースはそれはそれで味のある物でした。初めて乗ったユナイテッドの国際線の映画も必死に見たような気がします。
あとは補聴器のようなイヤフォン(笑)、米系航空会社の日本語機内誌、いつか話題になった米国内線のSkymallの冊子、アンカレッジ経由(乗ったことはありませんがもう少し上の世代には懐かしいようです)路線、日系航空会社で定番だった映画「男はつらいよ」(今は釣りバカ日誌になったようですが)、客室乗務員による非常用設備の肉声によるデモなどでしょうか。
探せばもっと出てくると思いますが。
大阪球場さん
スクリーンありましたね! ANAの747に引退直前に乗ったら久しぶりに見て,画像のひどさにびっくりしました (笑).同じようなので米系の天井から下りてくるモニターもなくなりつつありますね.
私が覚えている一番古いイヤフォンは確か空気式でした.アンカレジ経由は乗ったことがありませんが,CIの南回りAMS行きは乗ったことがあります.肉声のデモは小型機ではまだありますね (FAが1人しか乗っていないと録音になってしまいますが).
takさん、
早速のお返事ありがとうございます。
大きいのを書き忘れました。
OCAT,TCAT,YCATなどのシティーエアターミナルでのチェックイン機能もなくなりましたね。
OCATは昔に利用、チェックインしたことがあります。あまりにもチェックイン利用者が少ないので、
UAは確か1500milesだったかをOCATでチェックインするだけでもらえるキャンペーンをやっていて
その際に利用しました。あと、なんとなくOCAT-KIX間のバスの無料チケットももらったような気がします。
CATがまともに稼働しているところってどこがあるんでしょうね。ウィーンは立派に稼働していますが、
昨年行った時にはCATと言う高価な列車を乗ることが条件だったので利用を断念しました。ちょうどOSを利用していたので
便利なはずだったのですが。
あと、各都市の一等地にある航空会社の(発券)カウンターなども激減しましたね。一等地をぶらぶらして、時折見つける航空会社の発券カウンターやオフィスを外から覗くのも散歩の楽しみだったのですが。747のモデルや、異国情緒あふれるポスターなどがあったりして。
大阪球場さん
あれ,CATチェックインはもうやっていないのですか! 使おうとしたことがないので知りませんでした.VIEは私も使ったことがあります.CATが必須だったかどうかは覚えていませんが,確かにその駅の中みたいなロケーションでした.
航空会社の支店も減りましたね.その意味で,先日のガルーダ特典の発券方法は新鮮でした.
ヨーロッパやアジアのエアラインではレターセットが置いてあり、ビジネスクラス以上だと無料で投函してもらえるサービスがありましたが、いつの間にかなくなってしまった気がします。
喫煙席はビジネスクラスの後方にもあり、エコノミーの前方だと結構煙たかったです。
747ですと2階席だけがビジネスクラスの完全な禁煙エリアでした。
sabana_grandeさん
レターセットがあったとは知りませんでした.もう手紙を書くことは少ないですから,なくなっても不思議はないですね.
当時は前の方に座れませんでしたが (笑),確かにビジネスの煙が漂ってきますね.2階席は狭いので,タバコを吸われるとかなりきつそうです.
昔話なら任せてください(笑)
機材のことは詳しくないのでどれかはわからないのですが、機内に、冷水ベンダーのようなものがあり、紙コップ(封書のようなもの)を広げてお水をもらって飲むというのがあったのですが。Takさんの年代だとご存知ないかしら?
座席は、昔はシールで管理してたんですよね。BPももちろん手書きだったり。
さんだーばーどさん
お待ちしておりました (笑).
広げる紙コップ覚えてますよ.新幹線とごっちゃになっているかもしれませんが・・・
座席のシールはさすがに知りません (笑).
昔のシートアサインメントは、搭乗券に座席番号のシールを貼っていました。
ある日アメリカ国内線で、係員さんがどこかへ電話。なんか違う色のシールを貼られて不安だったのですが、機内に入ってビックリ。生まれて初めてのインボラってやつでした。
もちろんFFPなんか無かった頃です。チェックインが遅かった記憶があります。
今回は匿名さん
コメントありがとうございます.「今回は」というのは気になりますが・・・(笑)
シールだとインボラがよりドラマチックですね.また,ダブルブッキングなどは確実に防げそうです.しかし確かに時間がかかりそう・・・
懐しいものが満載ですね。2005年の世界一周券の時は紙の航空券で20区間フル活用だったのでどんでもなく分厚く、管理が大変でした。
表紙に各社のロゴが入っていて、コレクションの一つでした。
リコンファームも90年代、アジアなどでは公衆電話がアテにならず、コインを吸い込むだけの詐欺マシンだったりして、いちいちオフイスに出向いていましたよ。
今は窓口そのものが無くなってきていますね。
アメリカ系キャリアでは、でっかい機内電話がついていたのも印象に残っています。使っている人は見たことないですが。
あとはマイレージのサマリーですね。90年代、AAでは平会員でも3ヶ月に1回、プラチナだと1ヶ月に1回、サマリーが送られてきましたね。日本の住所なのに、英語で、しかも電話番語が1−800で始まるものだったので、当時は違和感がありましたね。
JALの747クラシックでは冷水機があったような気がします。
donさん
RTWの紙の航空券はすごそうですね! 1年以上なくさない自信はないですが (笑).
月に一度のサマリーは,今では考えられないコストというか無駄遣いですね.まさかアメリカからエアメール? 今や月に一度のEメールステートメントも来ないことが多いです.
アンカレッジ経由のニューヨーク行きは幼少期に乗ったらしいのですが、
アンカレッジで食べたと思われるラーメンの記憶くらいしか残ってません。
もう一つ、90年代初め頃のサウスウエストネタですが、プラスチック製の搭乗券です。
チェックイン時に渡されて搭乗時に回収されていたのですが、
この搭乗券がカリフォルニア州は州の形をしており、
バーバンクから搭乗した時はそれをもってゲート付近で待っていたことを思い出します。
今思えば、日付も、氏名も何も記載されない搭乗券はセキュリティー上
問題になりますよね。
EDDIEさん
なんとANCにラーメン屋があったのですか! アメリカやヨーロッパに行く日本人向けでしょうが,その頃にしては画期的ですね.
カリフォルニアの形のプラスチック製搭乗券・・・確かに今では考えられません.さすがにフライト情報は書いてあったんですよね? 座席の事前指定がないサウスウエストならではですね.
プラスチックの搭乗券には番号のみ書いてあって、フライト情報はもちろん記載はありませんでした。どうやら色ちがいの搭乗券でフライトの違いを認識していたようです。
過去のニュースを検索してみると2002年頃まで使っていたようですね。
EDDIEさん
なるほど,色違いですか・・・確かにWNの搭乗方式だとチェックイン順の番号さえあればいいわけですね.2002年までとは,意外と最近でびっくりしました.
Takさん
美人スチュワーデス (笑)
ユナイテッドの侠気
ユナイテッドのリード.マイレージプログラム (質/ 魅力)
米系エアラインの機内食のレベル (質)
といったところでしょうか。
先日コレアンエアーを利用した際は、まるで喜び組を思わせるかのような(笑)スチュワーデスとそのスマイルが健在でしたが、米国系ではほぼ全滅となっていますよね。AAの機内食ですが、価格競争の結果かどうか存じませんが(?)低空飛行サービスすぎですよね、もう少しなんとかなりませんかね?
NWエリアさん
えーっと,そういうのはやめておきましょうと申し上げたはずですが (笑).
アジア系はまだ容姿端麗な方が多いですね.米系もたまにいますが,そういう人は seniority が低いのか地方路線に多い気がします.
米系の機内食に関しては,幸い最近Yで機内食があるフライトに乗っていない (避けている) ので,ノーコメントで (笑).
Takさん、
機内電話ですが、JALの773のファーストクラスに付いているのを今週のフライトで発見しました。
https://www.jal.co.jp/inter/service/first/seat/suite.html
の多彩な収納スペースの欄にある鞄の横のコントローラーのようなものが電話で、稼働しているか確認はしていませんが、シート周りの説明書の最後にこの電話の事も書いてありました。
びっくりしました(笑)
白熊さん
IFEコントローラは別にあるし,何だろうと思っていたのですが,電話でしたか! 常連ぶらずに説明書はよく読むべきですね (笑).
リンク先からさらにいろいろ見ていると,アメニティのところに sabana_grande さんが書かれていたレターセットとちょっと関係する「絵葉書」を発見しました.投函までしてくれるのかは不明ですが.
https://www.jal.co.jp/inter/service/first/amenity/
Takさん、
「常連ぶらずに~~~」痛い言葉です(苦笑)
絵葉書の件、本年最初のRTW修行の機内(JALビジネスクラス)で聞きました。
「絵葉書を書いたら投函までしてもらえますか?」と聞くと、『投函は行っておりません、、、お急ぎでしょうか?』と聞かれたので、「友人で投函してくれたと言っている人がいるんだけど?」と聞くと『昔はあったかもしれませんが今は個人情報保護法の関係からも受け付けることが出来ないでしょうね』との事でした。
sabana_grandeさんが書かれたレターセットがJALでは用意があるかどうか聞くのを忘れました。。。
白熊さん
常連ぶらず・・・は自戒です (笑).
さすが,絵葉書すでに調査済みでしたか.やはり投函まではしてくれないんですね.ロゴ入りの絵葉書をエアラインごとに集めると楽しいかもしれませんね.