イギリスEU離脱の影響 4


イギリスがEU離脱を決めましたが,旅行への影響はどうでしょうか.

イギリスはEUの一員とはいえ,シェンゲン協定には入っていませんし,ユーロも使っていませんので,日本・アメリカ国籍の普通の旅行者であれば,少なくとも短期的にはほとんど影響ないと思います.強いて言えば,ポンド安でイギリス旅行が安上がりになることぐらいでしょう.

しかし,今後イギリスのEU離脱準備が進むと航空業界に大きな影響がありそうです.現在,EU加盟国の航空会社はEU域内を自由に飛ぶことができますが,イギリスがEUからはずれると当然イギリスの航空会社・イギリス発着路線が影響を受けます.例えばイギリスのLCC easyJet はフランス国内線などヨーロッパ各地でフライトを運航していて,今後そのようなフライトはフランスに ninth freedom を認めてもらわないと運航できません.逆にEU加盟国アイルランドを本拠とするライアンエアーはイギリス国内線を運航しています.ただ,航空業界にはEUとは別にノルウェーなどEU非加盟国も参加するECAAという組織があり,イギリスがこれに参加することで今までとほぼ同じ体制を維持できる可能性はあるようです.

ヨーロッパ以外への影響としては,EUと結んでいる航空協定がイギリスに適用できなくなることがあります.ブリティッシュエアウェイズと提携しているアメリカン・JALなどには特に大きな問題になるかもしれません.

もっとも,日本で「イギリス」と言っているのは正確には United Kingdom (UK),つまりイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドからなる連合王国です.EU残留派が多いスコットランドなどは逆に UK 離脱をちらつかせていますので,本当にそうなったらエジンバラ~ロンドンなどは「国際線」になってしまいます.


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4 thoughts on “イギリスEU離脱の影響

  • NWエリア

    ポンド安に伴い滞在費用が割安になる他、ブリティシュエアーラインのチケットも、ポンドxドル下落比率に応じ3割程度(以上)は割安になるでしょうね。キューバと合わせ、次年度の旅行プランに組み込んでみるのも面白いと e – 考えています。

    • tak Post author

      NWエリアさん

      イギリス発券は若干安くなりそうですが,他の航空券と組み合わせてまで使うほどのメリットがあるかというと微妙ですね.キューバはしばらく供給過多でしょうから安いのが出てきそうな気がします.

  • Tom

    興味深いですね!
    確かに、第9の自由が必要になると、特にLCCにとっては面倒でしょうね(コストアップ要因?)
    条約などに素早く対処できないで、数か月イギリス便が消滅する会社が出そうです……

    • tak Post author

      Tomさん

      LCCがここまで勢力を持っているので,本当に運休するとかなり混乱しそうです.これを避けるために,個別に何らかの協定を結ぶなど「大人の対応」をするのでしょうが・・・