アメリカでは電波を発しないモードにしておけば電子機器の電源を常にオンにしておいてよいことになったばかりですが,FAAとFCCは航空機に携帯電波の中継器を搭載して,フライト中も携帯通話ができるように規制を緩和することを検討しているそうです.
アメリカ人は公共の場での携帯通話にわりと寛容ですが,こればかりはやめてくれという声が多いようです.飛行機では不快だからと言って簡単に席を移ることはできないので,近くの人がフライト中ずっと携帯で話をしていると困るためでしょう.一方で,必要ならいつでも連絡がつくという安心感もあると思います.
通話料がどのくらいに設定されるかにもよるでしょうが,現実にはテキストメッセージの送受信や,着信を受けたときの短い通話程度の利用にとどまり,積極的に長話をしようという人は少ないのではないかと思います.
機内からの電話は,今でも携帯でなければエミレーツなどいくつかの航空会社で可能です.また,かつては米系航空会社の国内線には衛星電話?用のハンドセットが3席に1つぐらいの割合で装備されていたような気がするのですが,いつの間にかなくなってしまいました.料金が高かっただけかもしれませんが,それを使った通話によって乗客同士のトラブルが起きたという話は聞いたことがありません.
それに,乗客のせいで不快になる原因は携帯通話だけではありませんし・・・