FAAの委員会が,電波を発しなければ離着陸時に電子機器を使っても危険はない,という結論を出しました.これを受けて実際に航空会社が運用ルールを変更するかどうかは別問題ですが,乗客の声を考慮して電源オフの規定はなくなっていくのではないでしょうか.ただ,安全ビデオを流している間にビデオや音楽を視聴されるのは困るでしょうから,その間はイアフォンやヘッドセットをはずしてください,ということになるかもしれません.
ところで,着陸後ゲートに着くまでの携帯電話使用に関して,国や航空会社によって対応が違うのが前から不思議で仕方ありませんでした.(飛行機の)機種によって違うというのならまだわかりますが,大半の航空会社がボーイングやエアバスを使っているわけで,電波に対する反応は同じのはずです.
調べてみると,日本では2011年4月から飛行機のドアが開いている間のみ携帯が使えるようになったようです (それまでは乗ってから降りるまでオフ).一方,アメリカでは早くも2003年7月にアメリカン航空が着陸後ゲートに向かって地上走行中も使えるようにして,現在では米系は全部同じルールのはずです.ブリティッシュエアウェイズは,今年7月から着陸直後の携帯使用を認め始めました.もしFAAが公式に離着陸時の電源入れっぱなしを認めると,今の日本のルールからすると2段飛びぐらいの大きな変更になりますから,国交省がどう対応するか注目です.
個人的には,離着陸時に堂々と写真を撮れるようになるのがうれしいです(笑).