全席ビジネスクラスというフライトがいくつかあります.以前乗ったシンガポール航空のニューアーク~シンガポールもその一つで,ワイドボディ機 (A340-500) なのに100席しかありません.これは飛行時間が18時間を超えるのでビジネスクラスでないと厳しいでしょう.就航当初はエコノミークラスもあったようですが,どんな感じだったのか,ちょっと想像がつきません.ロサンゼルス~シンガポールも18時間近くかかり,同じくビジネスクラスのみです.地図上はずっと近いように見えますが,大圏航路はちょっと短いだけなんですね.
ブリティッシュエアウェイズは,ロンドンシティ空港とニューヨークJFKの間にビジネスクラスのみのA318を飛ばしています.A318というのはA320を短くして軽くした機種で,席数はわずか32とほとんどプライベートジェット感覚です.ニューヨークからロンドンへ行くときはノンストップですが,逆方向は向かい風になるのでノンストップは厳しく,給油のためアイルランドのシャノンに立ち寄ります.面白いのは,朝便は給油待ちの間にアメリカへの入国審査と税関検査を済ませてしまうことで,そのためJFKの到着は国内線扱いになります.空路カナダからアメリカに入るときと同じやり方です.特典でも取れるようなので,ロンドンへ行くときに一度使ってみても面白いかも,と思っているところです.ロンドンシティ空港はヒースローよりずっとダウンタウンに近いという利点もあります.
ANAもヤンゴンとムンバイ線に38席のビジネスジェットを就航させていますが,今少し調べたら最近はエコノミー料金でも販売しているようです.やはり不況でビジネスクラスのみというのは経済的に難しくなっているのでしょうか.