機内エンターテイメント


最近は自分のiPadに見たい映画を入れておくので関係ないよ,という人もいますが,長時間のフライトとなると機内エンターテイメントが重要ですね.かつては大画面の映画+オーディオが10チャンネルぐらい,というのが普通でしたが,今は長距離国際線だとエコノミーでも個人モニタでオンデマンドのところが増えてきました.ビジネスクラス以上だと画面も結構大きく,ノイズキャンセルヘッドホンを貸し出すところが多いようです.
ハードがここまで充実してくると,今度はコンテンツの勝負になってきます.今までにコンテンツで特に感心したのは,エミレーツとキャセイです.映画のラインアップはどこもほぼ同じなので,その他のジャンルに関してです.
エミレーツのコンテンツはもともと定評がありますが,特にクラシック音楽のコレクションに感心しました.以前書いたように,私のもう一つの趣味はクラシック音楽鑑賞なのですが,機内エンターテイメントのクラシックというとバロック,室内楽,オペラと個人的にあまり興味のないジャンルがほとんどなのです.ところが,エミレーツはマーラー,ブルックナー,ストラヴィンスキーなど後期ロマン派~現代の作曲家までそれぞれ主要な作品をすべて網羅しており,限られたフライト時間でどれを聴こうか迷うほどでした.
キャセイもコンテンツが豊富ですが,アジア系だけでなくアメリカのテレビシリーズも充実しているのに驚きました.私はアメリカのシチュエーションコメディが結構好きなのですが,米系でも各シリーズ2~3本しか入っていないので,見たことのある回ばかりだったりします.ところが,キャセイは過去の数シーズン分が全部入っていて,見逃した回を見ることができました.
ところで,映画の前にコマーシャルを見せる航空会社と見せない航空会社があるのはなぜでしょう? アメリカンとユナイテッドはコマーシャルがありませんが,エミレーツとキャセイはコマーシャルありで,イメージに反してなんとなく安っぽい感じがしてしまいました.

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