アメリカの若者は起業家精神が旺盛と言いますが,なかなか斬新なアイデアを考え出した人がいます.
旅行者が空港で転がすスーツケースを広告塔にしようというのです.旅行者にしてみれば,タダで2個セットのスーツケースが手に入る上に,一定回数まで手荷物預け手数料が無料になります.確かに,空港を歩いていて広告付きのスーツケースがあると思わず見てしまいそうですし,さらにターンテーブルで回っていたら否が応でも目に入ってきますので,広告主にとっては魅力的な媒体・・・なのかもしれません.
会社のウェブサイトからサインアップ用画面に行くと,いつも荷物を何個持っていくか,休暇の回数,行きたい旅行先,好きな航空会社などを聞かれますので,これを参考にどの企業の広告付きのスーツケースを送るかを決めるのでしょう.
しかし,出張でこんなスーツケースを持っていきたくはないでしょうし,よく飛ぶ人は何らかのステータスを持っていてそもそも荷物を預けるのは無料ですから,これを使いたがるのは年に数回バケーションで飛ぶ人が主になりそうです.それでスーツケース代・手数料の元が取れるかというと,どうでしょう? 旅行と関係のない企業から広告を取るのは,なかなか厳しい気がしないでもありません.