これまでの4回はこちら.
(2) シカゴ・オヘア (ORD)
(3) ロサンゼルス (LAX)
(4) ニューヨーク・JFK
この4空港は私自身かなりの回数出入りしていますし,偶然か必然か旅客数でも全米2~5位を占めています.しかし,その次に取り上げる空港となると少し迷います.旅客数全米1位はアトランタで,デルタに乗るようになってから多少出入りするようにはなりましたが,アップグレードが難しいことが早々にわかったのでその後は避けるようにしていて,まだあまり経験がないというのが正直なところ.第6位のデンバーも,ユナイテッドのハブなのにあまり使ったことはありません.ということで,この2つは飛ばしてサンフランシスコを取り上げることにしました.
サンフランシスコも,ユナイテッドを飛ぶのをやめてからはサンフランシスコに用事がない限り使わなくなりました.空港そのものはアメリカとしてはきれいですし,最近センチュリオンラウンジもできるなどラウンジの点でもよい方だと思います.しかし,夏の霧による遅延はもはや名物 (?) となっていて,乗継にはやや危険な空港であることは否めません.
遅延は主に天候が理由ですが,根本的には滑走路の配置に原因があります.このように2本ずつがペアになって直交していて,到着は東から,出発は北へ,というパターンがほとんどです.視界が良ければ東西の平行滑走路をフルに活用して高密度に到着便を捌けるのですが,滑走路間の間隔が狭いために視界が悪くなると航空機間の間隔を広げなければならず,普段通りの便数が到着できなくなるのです.これまでに取り上げた4空港では滑走路の間にターミナルがあり,結果として滑走路の間が広くなるのですが,海に突き出ているサンフランシスコ空港ではそうもいかなかったようです.
北へ向かって出発できないほど西風・南風が強いときも,東西の滑走路で到着・出発を両方捌くので遅れ気味になります.
ターミナル
国内線ターミナル1~3に,国際線ターミナルがあり,ランドサイドはエアトレインで移動します.主な米系エアラインの使用ターミナルはこの通り.
- ターミナル1:デルタ,サウスウェスト
- ターミナル2:アメリカン,ヴァージンアメリカ (国内線)
- ターミナル3:ユナイテッド (国内線)
- 国際線ターミナル:アラスカ航空,ジェットブルー (ボーディングエリアA)
海外エアラインとユナイテッドの国際線は国際線ターミナルから出発します.スターアライアンスはボーディングエリアG側,その他がボーディングエリアA側になっており,同じターミナルなのにエアサイドでGとAの間を行き来することはできません.
ラウンジ
サンフランシスコのラウンジは,なぜかどこもアメリカにしては評判が良いようです.
ユナイテッドのハブだけあって,ユナイテッドクラブが3ヶ所 (国内線2ヶ所・国際線),ファーストクラスラウンジが1ヶ所,アライバルラウンジがあります.
最近できたセンチュリオンラウンジは,ユナイテッドに対抗するかのように国際線ターミナルのエリアGにありますので,ユナイテッドに乗るときもこちらに行きそうです.
ターミナル1にはデルタ,ターミナル2にはアメリカンのラウンジがそれぞれあります.
国際線ターミナルには各社のラウンジがあります.私が行ったことがあるのはシンガポール航空のシルバークリスラウンジだけですが,ここはいまいちでした.ルール上はユナイテッドのゴールド以上であれば国内線利用の場合でも使えるはずですが,入室を拒否されたという報告が相次いでおり,要注意です.スターアライアンスではエバー航空のラウンジもありますが,オフィシャルにはニュージーランド航空とエバー航空のラウンジとなっています.
国際線ターミナルのコンコースAにあるラウンジは以下の通り.異なるアライアンスのエアラインが使う場合のみ,()内に記載しています.
- ワンワールド:ブリティッシュエアウェイズ (大韓航空),キャセイ (アラスカ航空,エティハド),JAL
- スカイチーム:エールフランス,中華航空 (アシアナ)
- その他:エミレーツ,フィリピン航空,ヴァージンアトランティック
地上交通機関
サンフランシスコダウンタウンやさらに北へはエアトレインから接続しているBARTが便利です.サンノゼ方面にはBARTですぐの Millbrea で Caltrain に乗り換えます.