北米航空会社ランキング 4


アメリカ人はランキングが好きなのか,毎年いろいろなところから航空会社のランキングが発表されます.発表元はメディア,コンサルティング会社,大学などと様々ですが,いずれにしても参考程度に考えておけばよいと思います.しかし,いくつかのランキングを並べると全体的な傾向は見えてくるようです.

数あるランキングの中から5つを表にしてみました.なお,下請け専門の会社は省略し,2014年中に合併した会社が別々になっていたらポイントの平均を取って順位付けしました.それぞれのランキングの概要は以下の通り.

  • airfarewatchdog: 格安航空券情報サイトがまとめたもの.運輸省のデータをもとにしています.
  • J.D. Power: マーケティング専門のコンサルティング会社がアンケート調査を行ってまとめたもの.
  • Airline Quality Rating: 大学がまとめたもの.これも運輸省のデータをもとにしています.
  • WSJ: “The Best and Worst Airlines”という記事.運輸省のデータをもとにしていますが,大幅遅延や機内に閉じ込められたままの遅延を含んでいるのがユニークです.
  • U.S. News: マイレージプログラムにフォーカスしたランキング.

大手3社を色分けすると面白いことになりました.

airfarewatchdog J.D. Power Airline Quality Rating WSJ U.S. News
1 アラスカ航空 ジェットブルー ヴァージンアメリカ アラスカ航空 ジェットブルー
2 ヴァージンアメリカ サウスウェスト ハワイアン ヴァージンアメリカ サウスウェスト
3 デルタ アラスカ航空 デルタ デルタ アラスカ航空
4 ジェットブルー デルタ ジェットブルー ジェットブルー ユナイテッド
5 サウスウェスト アメリカン アラスカ航空 サウスウェスト アメリカン
6 フロンティア エアカナダ サウスウェスト フロンティア ヴァージンアメリカ
7 スピリット ユナイテッド アメリカン アメリカン デルタ
8 アメリカン フロンティア フロンティア ユナイテッド ハワイアン
9 ユナイテッド ユナイテッド フロンティア
項目 キャンセル率 運賃・料金 遅延率 遅延率 マイレージ
遅延率 サービス オーバーブッキング キャンセル率
手荷物 手荷物 手荷物 手荷物
オーバーブッキング 乗務員 苦情件数 オーバーブッキング
顧客満足度 機材 苦情件数
チェックイン 機内での大幅遅延
予約

運輸省データをもとにした3つのランキングが似ているのは当然ですが,いずれもデルタ>>アメリカン>ユナイテッドという結果になりました.面白いのは,アンケート主体のJ.D. Powerの調査でも順番は変わらなかったことで,データと利用者の感覚はある程度相関しているようです.また,マイレージプログラムになると順番ががらっと入れ替わるのも面白いです.マイルの価値としては今やアメリカンの方が上のような気がしますが,オンラインで予約できる提携他社が限られるのが裏目に出ているのかもしれません.

大手以外,つまりLCCではヴァージンアメリカ・ジェットブルーとフロンティア・スピリットが2極化しているのがわかります.定時到着率を初めとする運輸省データが強いアラスカ航空は,アンケートやマイレージプログラムでも安定しています.


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4 thoughts on “北米航空会社ランキング

  • 大阪球場

    とても興味深いです。

    なんとなくですが、お役所の運輸省は安全や消費者が不当な不利益(うまく言えませんが)を被らないかが調査の根本にあるような気がします。なので、少し消費者の視点からずれているような気がしないでもないです。これはこれで重要なランキングですが。

    一方、JD Power Assosiatesの回し者ではないですが、JD Powerの方が、一般の消費者の感覚に近いような気がします。(同社は車を購入したときもしつこく満足度調査のお願いをしてくることで有名)
    調査項目もずばり気になるものばかりです。なので、僕はこちらを重視したいと思います。
    と言うことで、JetBlueが1位ですか。確かにLGB-JFKなど大陸横断に乗ってみたいと思うのですが、南部は非常に弱くてJetBlueを使う機会がありません。

    US Newsのマイレージプログラム満足度調査、大手3社の中でユナイテッドが一番優れていると言うのも、的を射ていると思います。が、2015年3月から金額制に変わったので、来年の調査では順位を下げるかもしれませんね。

    • tak Post author

      大阪球場さん

      運輸省のは純粋な統計データなので,カスタマーサービスなど数字に出にくいところはあまり反映されない可能性はありますね.苦情の数である程度わかるかもしれませんが.
      JetBlueは数回,それもBOSやJFKの短距離線でしか乗ったことがありませんが,シートピッチは広いし,TVは無料だし,スナックは出るし,荷物預けは無料だし,確かに大手より快適だと思います.
      UAの特典チャート改悪は2014年2月だったので,US Newsの調査でUAが上位に来たのは意外でした.しかし,JetBlueやサウスウェストが上位に来ていることからすると,国内線エコノミー特典ぐらいの使い道しか考えていないのかもしれません.

  • makomako

    久しぶりにコメントさせていただきます。

    このアンケート結果は面白いですね。
    フロンティアかスピリットが荷物棚使うと有料という事を聞きまして、いったいどういう課金方法をしているのか気になります。
    最近のデルタは調子がいいようで、ハワイに行った友人がビジネスよかったと絶賛していました。
    UAはあたりとハズレの差が大きいように思います。
    昔は米系なんてと思っていましたが、意外と座席は日系よりいいし、本来の「寝るだけ」にこだわれば、椅子に金をかけているはずなので方向性はいいのかもしれません。
    日本人に同じアンケートを取ると、アメリカンは長距離便での印象、ユナイテッド/デルタは中距離程度から経験できるので受けたサービスの差が結果に出そうです。

    スピリットが他の航空会社をこき下ろすとプレゼントがもらえるキャンペーンをやっています。
    http://www.hatethousandmiles.com

    • tak Post author

      makomakoさん

      お久しぶりのコメントありがとうございます(笑).
      持ち込み手荷物に課金しているのはスピリットですね.航空券購入時からゲートまでいつでも「荷物棚利用権」を購入できますが,値段は当然どんどん上がっていきます.1個目の荷物は預けた方が安いようなので,搭乗にかかる時間を短縮する狙いもあるみたいです.

      > スピリットが他の航空会社をこき下ろすとプレゼントがもらえるキャンペーンをやっています。
      スピリットはいろいろな意味で先進的ですね(笑).しかしスピリットのマイルをもらっても何もうれしくないと思います・・・

      国際線ビジネスのフルフラットシート導入は確かにUAやDLが日系より早かったですね.私もDLは運航・サービス・ビジネスシートとも米系では一番だと思います.