椅子取りゲーム


他人の座席と交換してもらうことを前提に,割り当てられたのとは別の席に勝手に座る輩がいる,ということは以前書いたことがあるような気がしますが,さらに上を行く話が FlyerTalk のデルタフォーラムに投稿されました.
登場人物は,父娘の2人組と被害者です.被害者が自分の席 (エコノミーコンフォートの通路側) に着くと,娘の方がすでに座っており,父親が「じゃあ何かあったら呼びに来て」と言ってファーストクラスの方へ去っていくところでした.被害者が娘にそこは自分の席なんだけどと言うと,娘は「私の席は非常口席の真ん中だけど,13歳で座れないから替わってください」と言います.ファーストの方へ去っていく父親を見たところですから,カチンときた被害者は父親を呼び出しました.父親いわく,「非常口の一番いい席だぜ! 替わってくれよ!」ということですが,エコノミーコンフォートの通路席の方がいいに決まっています.
押し問答をしているうちにFAが助けに来て,非常口の1列後ろの中央席の人と交替することでやっと決着しました.
FlyerTalkメンバーの予想では,この父親は非常口席の通路側 (自分) と中央 (娘) に席を取っておいたところ,自分だけアップグレードされたようです.ずるい手を使って他人に悪い席を押し付けようとしたり,自分だけファーストクラスに行って子供を放置したりするモラルの問題もありますが,ルール的にもいろいろな問題があります.

  • そもそも13歳の子供に非常口席を割り当てられるシステムが問題です.予約時には搭乗者の生年月日を入力したはずですし,ゲートで非常口席の搭乗券をスキャンすると特別な電子音が鳴り,地上職員が確認しなければなりません.
  • さらに,家族と一緒に乗っている大人は,子供を別の列に座らせたとしても非常口席に座れないことになっています.理由は,非常時に自分の家族を優先して乗務員を手助けするという任務に集中できない可能性があるからだそうです.
  • 子供を1人で乗らせるときは unaccompanied minor ということで特別な料金がかかりますが,この例のように親と子が別のクラスに乗るときにもかかります.したがって,デルタは親子が別のクラスにいることを知った段階で料金を徴収すべきでした.

FlyerTalkメンバーが考えた対応策で一番秀逸だったのは,親が非常口席,娘が被害者のもとの通路席に座り,被害者が父親のファースト席に移る,というものです.上記2番目の問題点は解決されませんが,被害者 (こうなるともはや被害者とは言えないですが) にとっては一番いい解決策ですね.

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