シカゴ~ヒューストン間のマイル数をそらで言える判事 2


ユナイテッドがミリオンマイラーの特典を巡って訴えられたことは以前ご紹介しました.その後一度訴えそのものが棄却されたのですが,原告が上訴し,先日3人の判事により両者の意見の聞き取り (oral argument) が行われました.このときの録音が公開され,FlyerTalkのスレッドには一部を書き起こしたものも投稿されています.
内容をおさらいすると,合併前のユナイテッドではミリオンマイラーの特典として生涯「プレミアエグゼクティブ」のステータスをもらえることになっていたのが,合併後特典の少ない「プレミアゴールド」に変更された,というのが原告が問題にしている点です.合併によりユナイテッド・コンチネンタルのステータスが統合されたとき,年間5万マイル相当のプレミアエグゼクティブ会員は,同じマイル数のプレミアゴールドに移行しましたから,一見辻褄はあっています.
これに対し原告は,ユナイテッド時代に生涯プレミアエグゼクティブを約束した以上,同等の「特典」を維持すべきだと言います.原告が一番問題にしているのがアップグレードで,これまでは上から2番目の優先順位だったのだから,現在のシステムで上から2番目のプレミアプラチナステータスを与えるべき,という主張です.その他,特典マイルのボーナスも100%から50%に減らされていますから,プレミアゴールドの特典がかつてのプレミアエグゼクティブより見劣りするのは確かです.
一方ユナイテッドの言い分は,ミリオンマイラーもマイレージプラスプログラムの一部であって,プログラムの規定にユナイテッドは好きなように特典を変更できると書いてあるから,ミリオンマイラーの特典も変更してよい,というものです.
どちらの主張に分があるかはさておき,判事の1人がかなりの飛行機乗りのようで,コメントを読むとユナイテッドのマイレージプログラムに詳しいのがよくわかります.シカゴに住んでいるわけですから,ユナイテッドかアメリカンのステータスを持っていてもおかしくはありませんが,なんとなく親近感を感じてしまいます.特に驚いたのが,シカゴ~ヒューストンの獲得マイル数が1,950マイルだとそらで言ったことです.そのほかにも,ミリオンマイラーと同じステータスが配偶者にも与えられるのは合併後の特典だとか,来年から特典マイル計算方法が変わるとか,かなりよくフォローしています.
かといってフライヤー側の肩を持つかどうかは別問題だろうとは思いますが.


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2 thoughts on “シカゴ~ヒューストン間のマイル数をそらで言える判事

  • かっちゃん

    ご無沙汰しております。
    確かに、飛行機乗りとしてはこの判事に共感してしまいますね。
    私は大阪ー東京の280マイル、はそらで言えますが
    米国在住にもかかわらず、米国区間はわかりません。
    米国だとミニマムマイル制度があるので、500マイル以下のマイル数は
    インプットされないかもしれませんね。

  • tak-airtravel

    かっちゃんさん
    判事も人の子ですから趣味があってもおかしくはないですが,仕事との折り合いをどうつけるのかは気になりますね.
    私も各社のハブまでならだいたいの距離はわかりますが,1の位までは自信ありません.それに Great Circle Mapper で出てくる距離とは微妙に違うこともあって,ややこしいです.