米系航空会社のアップグレード券


無償アップグレードに続いて,アップグレード券についてのお話です.
ユナイテッド
同一地域間にしか使えないRegional Premiere Upgrade (RPU) と国際線にも使えるGlobal Premiere Upgrade (GPU) があります.RPUは75,000ステータスマイル (プレミアプラチナステータス獲得) で2枚,その後は25,000ステータスマイルごとに2枚ずつもらえます.GPUの方は100,000ステータスマイル (プレミア1Kステータス獲得) で6枚,その後50,000ステータスマイルごとに2枚もらえます.ぎりぎり1Kを獲得する人ならRPUが4枚,GPUが6枚もらえることになります.
RPUはハワイ・アラスカ・カナダ・メキシコを含む北米路線,カリブ海,中央アメリカ,一部のアジア路線で使えます.もちろんアメリカ国内線にも使えますが,無償アップグレードとの違いはアップグレード枠が空いていればすぐに確定することです.
GPUはユナイテッド便であればどこでも片道1枚でアップグレードできます.ただし,国際線でアップグレードできるのは運賃コードがエコノミー→ビジネスでW以上,ビジネス→ファーストでD以上のみです.
いずれも,アップグレードは発券後オンラインで手続きできます.
なお,GPUはルフトハンザ便にも使えますが,あらかじめマイレージプラスに電話して紙のアップグレード券を発行してもらわなければなりません.しかも事前のアップグレードはできず,当日空港で手続きする必要があります.
アメリカン
エグゼクティブプラチナを獲得するとSystemwide Upgrade (SWU) が8枚もらえます.これはアメリカン便どれでも片道1枚でアップグレードでき,しかも運賃の制約がありません.ただ,オンラインでの手続きはできず,電話しなければなりません.
今年はエリートリワードでSWUが選択肢としてありますので,実際にはもう少し余分にもらえる人もいます.
デルタ
プラチナ(4枚)とダイヤモンドメダリオン(6枚)獲得時に選べる特典の一つとなっています.使える運賃の制約が一番厳しく,国際線はM (上から3番目) 以上でなければなりません.KLMとエールフランスでも使えますが,エールフランスはプレミアムエコノミーを別クラスとみなしますので,エコノミーからはプレミアムエコノミーにしかアップグレードできません.手続きは電話で行います.
ANAの場合
全然知らなかったので,調べてみました.単純にユナイテッドのプレミア1K獲得に必要なステータスマイル数と同じプレミアムポイント数 (100,000) を仮定すると,40アップグレードポイントですね.
欧米路線でエコノミー→ビジネスのアップグレードには8ポイント必要なので,5回分となります.運賃はH以上ということでユナイテッドとデルタの間のようです.国内線なら10回分ですが,事前予約ができません.
回数と制約を総合すると,大雑把に言ってデルタと同じような感じで,アメリカンやユナイテッドに比べるとはるかにアップグレードがしにくいようです.実際にはアップグレード枠があるかどうかも重要なので一概には言えませんが...
まとめ
米系で比較すると,明らかにデルタが一歩劣っています.Mというのは正規運賃のすぐ下で,出張ならともかく旅行で手を出すのはためらわれるほど高額になります.私には使った経験はありませんが,ここまで制約が厳しいと条件が揃ったときには比較的使いやすいのでしょうか.
アメリカンは運賃の制約がないのが大きいです.アップグレード枠も比較的多いような気がしますが,今後新しいビジネスクラスのシートが入って席数が減ったときにどうなるか,ちょっと心配です.
意外にも今のところオンラインでアップグレード申し込みができるのはユナイテッドだけです.運賃の制約はあるもののデルタほどではなく,まあリーズナブルな値段におさまります.
わざわざアップグレード可能な運賃を購入して結局空きが出ないと差額がまるまる損になるので,FlyerTalkなどではマイルでのアップグレードと同様の手数料制 (安いチケットほど手数料を高くし,アップグレードできなかったら返金) を支持する人が多いのですが,ユナイテッドとしては現状のシステムがいいのでしょうね.

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